エボラ実験施設、長崎大で稼働へ…厚労相が年内にも指定
エボラウイルスなどの危険な病原体を扱うため、長崎大が建設した「高度安全実験(BSL4)施設」について、厚生労働省が稼働を認める方針を固めたことが15日、わかった。エボラウイルスなどの実験や研究が行える施設としては国内初となる。政令を改正したうえで、早ければ年内にも厚労相が同大を指定する。
BSL4施設は、エボラウイルスや天然痘ウイルスなど病原性が極めて高い病原体を扱うために高度な安全対策が施された施設。厚労省が同大の安全性確保策などを確認し、「指定して問題ない」と判断した。
すでにBSL4施設として稼働している国立感染症研究所村山庁舎(東京都武蔵村山市)は患者の診断や治療に特化しており、予防法や治療法の開発目的の研究はできない。