料理の習慣で減塩傾向 課題解決のヒント提案 福島市で開催「健康的な食環境づくりセミナー」
24日に福島市で開かれた「健康的な食環境づくりセミナー」では、基調講演や企業の事例発表などを通し、参加者が健康的な生活習慣の在り方を考えた。 県食育応援企業や管理栄養士・栄養士養成施設、自治体などから約90人が出席した。基調講演は会津大短期大学部の鈴木秀子教授が講師を務めた。 2022(令和4)年に行った県食行動実態把握調査から、「料理をしている」と回答した人は食習慣が健康的で減塩行動を取る傾向だったと説明した。福島県が抱える肥満や高塩分摂取の課題解決に向け、料理をするきっかけをつくるイベントの開催、下処理の面倒さを解消するカット野菜の活用などを提案した。 厚生労働省の「健康的で持続可能な食環境戦略イニシアチブ」に参画するマルト(いわき市)、キッコーマン(東京都)が取り組みを発表した。マルトの安島大司生鮮本部取締役本部長は、薬剤師、管理栄養士、総菜開発者が連携した商品開発や、売り場のポップによる健康意識改善の効果などを話した。
会場に12企業・団体がブースを設けた。参加者と情報交換しながら、手軽に栄養を取れる食品や健康づくりの取り組みなどを紹介した。