家具販売大手「関家具」に排除措置命令へ 海外高級チェアを安売りしないよう小売店に求める独占禁止法違反で
海外ブランドの高級オフィスチェアを安売りしないよう小売店に求めたとして、公正取引委員会は家具販売大手の「関家具」に独占禁止法違反で排除措置命令を出す方針を固めたことが分かりました。 関係者によりますと、福岡県に本社がある家具販売大手「関家具」は、遅くとも2020年2月ごろから、自社で取り扱っている海外ブランドの高級オフィスチェア「エルゴヒューマン」を小売店に卸す際、事前に示した価格より値引きしないよう求めていたということです。 「エルゴヒューマン」は新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が広がった際に人気となったことから、在庫の確保が欠かせない小売店もあったということです。 「関家具」は小売店が求めに応じない場合、卸売価格の値上げを示唆することもあったということです。 公正取引委員会は、「関家具」に対し、再販売価格の拘束を禁じた独占禁止法違反の疑いがあるとして、再発防止などを命じる排除措置命令を出す方針を固めました。 今後、「関家具」の意見を聴いたうえで最終的な処分を決めるものとみられます。