植物に関する理解度を測定 ── 大阪で「咲くや検定」初開催 受験者募集
大阪市鶴見区の鶴見緑地にある植物園「咲くやこの花館」で、同館の多様な植物に関する理解度を測定する第1回「咲くや検定」が開かれることになり、受験者を募集している。試験日は来年1月11日で、応募締め切りは今月の23日だ。
花博メーン会場、極地植物の研究者が企画
「咲くやこの花館」は1990年、鶴見緑地で開催された「花の万博」のメーンパビリオンとして、大阪市が建設。大温室を設け、熱帯から極地まで、さまざまな環境で生息する植物およそ2600種、1万5000株を栽培して紹介。来春、開館25周年の節目を迎える。 極地植物の研究者としても知られる久山敦館長は「当館を愛する皆さんに、どの程度の植物の知識を持っているのか、判断する目安にしてもらうために、『咲くや検定』を企画した。検定合格者には、日ごろから誇りをもち、植物や当館の魅力を発信する案内役を引き受けていただけたらありがたい」と話す。 検定内容は同館で観賞できる植物や、それらの植物にかかわる文化や雑学など。設問は30問で、初級検定ということもあり、3つの答えから正解を探し出すシンプルな3択方式が予定されている。 まずは受験しやすい初級で始め、反響などをみながら中級以上の検定コースを検討していく。
検定誕生の告知のため「咲くや塾」も
検定誕生の告知のため、第124回「咲くや塾」が検定対策講座を兼ねてこのほど開かれ、受験志望者などが参加し、久山館長の講義を熱心に聞き入ってきた。久山館長は難解なイメージがつきまとう植物の学名について、分かりやすいルールが存在していることなどを、身近な花の名前を挙げながら説明した。 ただし、この講座は咲くや検定の傾向などを指導するものではなく、講座を受けなくても、検定受検のハンディにはならない。 受講した都島区在住の中2男子は、幼いころから同館に50回以上通い続ける驚異のリピーター。「栽培がむずかしくて、すぐに枯れてしまう植物を、一生懸命世話をして、無事育ってくれると、とてもうれしい」と、植物愛を強調。「学校に鉄道ファンはたくさんいるけれど、植物ファンは僕だけ。咲くや検定を受けて、高得点で合格したい」と意気込んでいた。