“外国人野手”冬の時代!?直近4年でシーズン30発はゼロ
今年パ・リーグのロッテ・ポランコが本塁打王に輝いたが、26本塁打だった。今季12球団の外国人選手の最多本塁打数で、30本塁打を超えた外国人選手はいなかった。 直近10年の外国人選手の本塁打王を見ても、ポランコ以外の6選手は30本、40本台でのタイトルだった。 ▼直近10年の外国人選手の本塁打王 ※()は当時の所属球団 14年:37本 エルドレッド(広島) 14年:34本 メヒア(西武) 16年:39本 レアード(日本ハム) 17年:35本 ゲレーロ(中日) 17年:35本 デスパイネ(ソフトバンク) 18年:41本 ソト(DeNA) 19年:43本 ソト(DeNA) 23年:26本 ポランコ(ロッテ) 気になるのは近年、30本塁打以上放った外国人選手がいないことだ。今季はポランコが26本塁打だったように、22年が外国人最多本塁打はパ・リーグがオグレディ(当時西武)とレアード(当時ロッテ)の15本塁打、セ・リーグがポランコ(当時巨人)の24本塁打、21年はパ・リーグがレアード(当時ロッテ)の29本塁打、セ・リーグがオースティン(DeNA)の28本塁打、20年はパ・リーグがマーティン(当時ロッテ)の25本塁打、セ・リーグがソト(当時DeNA)の25本塁打だった。 30本塁打以上放った外国人選手は、19年に43本塁打を放ったソト(当時DeNA)36本塁打のデスパイネ(当時ソフトバンク)、33本塁打のバレンティン(当時ヤクルト)とブラッシュ(当時楽天)、32本塁打のレアード(当時ロッテ)、31本塁打のロペス(当時DeNA)。19年に30本塁打以上放った外国人選手が6人いたが、20年以降の4年間でセパ共に30本塁打以上放った外国人選手は1人もいなかった。 近年はどこの球団も外国人野手に苦しんでいる中で、ロッテはマーティン、レアード、ポランコといった20本塁打はなった長距離砲がいたこともあり、直近4年間は2位、2位、5位、2位と4年で3度Aクラス入りを果たしている。助っ人の一発が、いかに重要かがわかる結果になっている。 今オフも各球団新外国人の野手を獲得しているが、既存の外国人選手を含めて、30本塁打以上放つ外国人選手は出てくるだろうか。 ▼ 20年以降のセ・パ外国人の最多本塁打 ※()所属は当時 【2020年】 セ:25本 ソト(DeNA) パ:25本 マーティン(ロッテ) 【2021年】 セ:28本 オースティン(DeNA) パ:29本 レアード(ロッテ) 【2022年】 セ:24本 ポランコ(巨人) パ:15本 オグレディ(西武)、レアード(ロッテ) 【2023年】 セ:23本 オスナ(ヤクルト) パ:26本 ポランコ(ロッテ)
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