「血みどろ搾取のホスト業界を変えたい」カリスマホスト”軍神”が明かす、スゴすぎる《処世術》と大いなる《野望》の全容
最初は10店連続で面接落ちだった
お笑いコンビ・さらば青春の光とニューヨークがMCを務めるABEMAのドキュメントバラエティー番組『愛のハイエナ2』への出演で、SNSを中心に話題を呼んだカリスマホスト、「軍神」こと心湊一希(みなといつき)。 【写真】アメリカの極悪刑務所に10年間服役した元ヤクザの当時のヤバすぎる「威容」 前編記事『カリスマホスト「軍神」衝撃の告白…「東大卒父は蒸発。スラム街で育ち、FXで3億溶かした」ヤバすぎる過去すべて明かす』では、これまでメディアの前で明かされることがなかった知られざる壮絶な過去を赤裸々に語ってもらった。 軍神はなぜホストの世界に足を踏み入れたのか。そしてプレイヤーからプロデューサーの立場となった今、何を目指すのか。本人がその全容を語り尽くす。 ――一度は起業して成功していたのにホストに。なぜですか? ホスト狂いだった知り合いの女の子に「絶対向いている!」と言われ、彼女にホストクラブに連れて行ってもらったんです。男の子たちに囲まれて、「やったほういいですよ!」と言われ、気持ちが盛り上がり、翌日、すぐに面接に行きました。 落ちました(笑)。34歳で未経験、当たり前ですよね。面接を受け続け、10店から断られました。 その後30、40代が中心の「おじホス」の店にバイトで入ったら1週間で売上上位に。イージーでしたね。その店に業界最大級のグループ店のオーナーが遊びに来て、誘われたので入店。ホストの本格的なキャリアが始まります。
「ホスト業界と一般社会の壁をなくす」
――1年目で1億円の売上に貢献するなど驚異的なスピードで成功を収めます。 最初の1カ月間はホストの業界の仕組みとお店を徹底的にリサーチ。店全体で月間1億円を達成する戦略を思いつきました。 自分は入って2ヵ月ほどでNo.2になったんですが、他のキャストに「ホスト始めて2カ月のやつに抜かれて恥ずかしくない?」みたいなことを言い続け、あえて嫌われ役になったんです。 お客さまにも同様で「売上が上がらないのは応援する姫のレベルも低いからだよね」などと言い、怒りを買う。結果、ネットのホスト関連の掲示板では自分の話題で大荒れでした(笑)。すると、キャストと姫の間での不満やヘイトがすべて、心湊一希という1人の敵に集まります。 敵に負けまいとして売上が伸び続ける好循環が生まれたんです。自分はNo.2をキープし、店は月間1億円を突破します。3年目に「Club Latte」に移籍。自己最高の月間5500万円を達成し、プレイヤーを引退しました。 ――プロデューサーの立場に移行したのはなぜですか? 「ホスト業界と一般社会の壁をなくす」ことが自分のミッションだと思っているからです。 ホストクラブ自体が搾取の構造になっているのが問題だと考えています。もともとプレイヤーだった人が売上を伸ばし、運営側になり、独立してオーナーになるケースがほとんど。プレイヤー時代は姫から搾取し、運営側になったらプレイヤーから、オーナーになったら運営店舗から吸い上げる。誰も幸せにならない。 世の中の不具合を解消し、社会のために貢献することがビジネスの基本であり、個人がお金を稼ぐためではない。今、プロデュースしている「Lillion」の若いキャストには社会の仕組みや道徳、倫理、コンプライアンスの教育を徹底しています。