川沿いに立てられた家が突然川にのみ込まれました。 タイ・バンコク近郊の川沿いのエリア。 2階建ての住宅が傾いて、1階部分が川に沈んでしまっていました。 家が川に沈んだのは先週19日未明のこと。 6年前、別荘として建てられたこの家には男女3人が暮らしていました。 しかし、住人の男性は以前から異変を感じていたといいます。 住人: 2カ月前には溝ができ、へこみが始まりました。しかし2週間前に溝がかなり大きくなり、もう限界だと分かりました。それでも、こんなに早く崩落するとは思いませんでした。 2週間前には地盤が動いている気配があったため、バンコクの家に避難。 驚くほど早く崩れたといいます。 被害に遭う前にあったデッキ部分や2本の木が生えた庭の姿は川に消え、別荘は無残な姿になってしまっています。 現在、川に家が沈む被害に遭ったのは2棟。 被害に遭った別の家の女性は、夫婦で寝ていたところコンクリートが割れるような大きな音で目を覚まし、しばらくすると家全体が沈み始めたといいます。 住人: ここが寝室です。夫と2人で寝ていました。深夜3時ごろ、大きな音がして驚きました。パニックになってドアをうまく開けられず、なんとか開けたら部屋の前は沈んでいました。音に気づいた周りの住民が助けに来てくれました。 パニックを起こし、扉を引くところを押してしまい、寝室から出られなくなったという住人の女性。 家が沈んだ原因とされているのは、川による浸食です。 今回被害に遭った住宅は、川の曲がり角に位置しており、堤防もないため、日を追うごとに浸食はひどくなっています。 住む場所を奪われた住民の不安は高まっています。 住人: 今は住む場所も失って何とかしないといけない状況だけど、誰が責任取ってくれるの。 住宅が倒壊する恐れもあり、現在周辺は立ち入り禁止になっています。