【ボートレース】純地元の松井貫太「このレースはどうしても走りたかった」~福岡ルーキーシリーズ
◆ルーキーシリーズ第18戦(4日・ボートレース福岡・前検日) 松井貫太(28)=福岡(初日3Rに出走) 福岡県にはボートレース場が3場あるが、ここが地元。福岡愛は格別のものがある。「大、大、大好きって言ってもいいくらい。だからこのレースはどうしても走りたかった」。心待ちにした純地元のルーキーシリーズを迎えた。 愛情に加えて経験値も格別だ。福岡出走回数は166回。今節の中では、フレッシュルーキー2年目の篠原晟弥に次いで2番目に多い。初出走も初1着も福岡だった。そもそも前職は福岡市地下鉄の整備士。ファンとレース場をつなぐ仕事から一転、今は自身が舞台に立ち、どこよりも多く走ってきた。 レースに魅了されての転身で、デビューは25歳になる直前と遅かったが、コツコツと努力する前向きな姿勢が長所の一つ。まだまだこれから芽を出し、花を咲かせる前の段階だ。 前期は2か月半も欠場する大けがに見舞われ、直前にはフライング、転覆と事故も続いた。ただ、そんな悪い流れを変えるためにも、期始めの地元戦は絶好のタイミングと言える。「本当の地元なので気合はムチャクチャ入ってます。空回りしないように気を付けたいけど、予選突破、優出と目指していきたい」と意気込む。戦うための手段として「いつも通り、好みの体感にしていきたい」と自分なりの調整方法も携える。気配を整え、初戦からの猛アピールを誓った。
報知新聞社