警察に助けを求めた男性、警官が自宅で射殺 米ラスベガス
(CNN) 米ネバダ州ラスベガスで、警察に助けを求めた43歳の男性が自宅で警官に射殺される事件が起きた。 事件が起きたのは今月12日。ラスベガスの警察は、ワイン・リバー・ドライブで発砲があったとの複数の通報を受けた。ブランドン・ダーラムさんは当時、15歳の娘と一緒に自宅におり、警察に対して、何者かが家に向けて発砲し、侵入してきたと伝えた。保安官事務所が記者会見で明らかにした。 警官ら3人が現場に駆け付けると、破損した車両や窓が目に入り、ダーラムさんの家の中から叫び声と物をたたく音が聞こえた。警官が玄関の扉を蹴って中に入ると寝室の入り口でダーラムさんと31歳の女が刃物をめぐってもめているのを目撃した。 警官は刃物から手を離すよう大声で指示した後、発砲。弾が当たりダーラムさんと女が倒れた。床に倒れたダーラムさんはさらに5発の銃弾を受けた。警官が装着していたボディーカメラの映像を警察が公開した。 ダーラムさんは現場で死亡が確認された。保安官事務所によれば、警官が関与した発砲で死者の出た事件としてはこれが今年8件目。 保安官事務所は、警察がダーラムさんと女の間に家庭内の関係が存在していると考えていると述べたが、詳細は明らかにしなかった。警察は今回の事件について、無差別なものではないとみて、2人の関係の詳細を解明しようとしているという。 警察によれば、女は逮捕され、凶器を用いた襲撃や凶器を持っての家宅侵入、家庭内暴力、児童虐待などの容疑に問われている。