パリ五輪マラソン6位入賞・赤崎暁の勝負曲は
秋と言えば“読書の秋”、“食欲の秋”、“芸術の秋”などいろいろありますが、“スポーツの秋”も外せません。特に今年は「パリ2024オリンピック・パラリンピック」が開催され、アスリートの真剣勝負に世界中が沸きました。そこで音楽ナタリーでは秋の特別連載「アスリートの勝負曲」を展開中。日本中に感動を届けてくれたアスリートは試合前、または普段どんな音楽を聴いているのかを探るべく、アンケートを実施しました。第3回はオリンピックという大舞台で自己ベストを大きく更新し、2時間7分32秒でマラソン6位入賞を果たした赤崎暁さんが登場です。 【画像】大自然をバックに走り込みをする赤崎暁 構成 / 丸澤嘉明 ■ あなたの勝負曲は? ONE OK ROCK「Stand Out Fit In」「Wasted Nights」 ■ それらの曲のどんなところが好きですか? また曲を聴くとどんな気持ちになりますか? □ Stand Out Fit In 自分は自分でいいんだと思わせてくれる。 「I am who I am / No matter what / Never changing」(僕は僕だ、何があろうと、決して変わらない) この歌詞が胸に刺さった。 □ Wasted Nights 目標に向かって背中を押してくれる。 「Don't be afraid to dive」(挑戦することを恐れるな) この歌詞に勇気をもらえる。 ■ どんなシチュエーションでそれらの曲を聴きますか? □ Stand Out Fit In 本番を迎えるまで「赤崎で大丈夫なのか」と言われることもあり不安になることもあったが、この曲を聴き、周りは気にせず自分のやり方で好きなように走ろうと思えた。 □ Wasted Nights マラソン練習中、うまく走れないときがあり「次の練習ではちゃんと走らないと」と考えてしまうことがあった。そのときこの曲を聴いて「We'll think about tomorrow / when the sun comes up」(明日については、陽が昇ってから考えよう)という歌詞があり、目の前のことに集中しようと力まずにいつも通りの練習ができた。 ■ アーティストへのメッセージ ONE OK ROCKさんにはたくさん支えてもらいがんばってこれました。これから目標を見失ったりやる気をなくしてしまうことがあるかもしれないけどONE OK ROCKさんの曲を聴いてこれからもがんばります。この間初めてライブに行かせていただきすごい勇気をもらいました。オリンピックが終わり少しやる気が湧いてこなかったけどONE OK ROCKさんのおかげで気持ち切り替えて走ろうと思えました。 ONE OK ROCKさんみたいに世界に自分の名を轟かせられるようがんばります。 ■ 赤崎暁 1998年生まれ、熊本出身。九電工所属。拓殖大学で4年連続箱根駅伝に出場したあと、2020年に九電工に入社。社会人2年目からマラソンに挑戦し、2023年に行われた「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」では2位に食い込み、「パリ2024オリンピック」への切符を勝ち取る。その「パリ2024オリンピック」では、起伏が激しい難コースながらも自己ベストを1分29秒更新。2時間7分32秒で6位入賞を果たした。 赤﨑暁 (@akira_run0121) / X Akira Akasaki /赤﨑暁 (@a.akira0121) - Instagram 株式会社 九電工 ※赤崎暁の「崎」は立つ崎が正式表記。