Bゾーンは接戦必至 強力打線対決の広陵vs二松学舎大付 センバツ
18日開幕の第95回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が10日、大阪市内であり、対戦カードが決まった。 【センバツでの相手は? 組み合わせ抽選会での主将たち】 Bゾーンは実力的に飛び抜けたチームがおらず、し烈な争いが繰り広げられそうだ。 最も激しい試合になりそうなのは、昨秋の明治神宮大会準優勝の広陵と二松学舎大付の強力打線対決。点の取り合いが繰り広げられるだろう。 広陵は前回大会で2年生ながら長距離打者として注目を集めた真鍋慧が今回も中心。二松学舎大付は昨夏の甲子園でも1年ながら4番に座った片井海斗を中心に高い得点力を誇る。ただ、広陵は高尾響、倉重聡と好投手2人を擁するだけに、わずかに有利か。 最速151キロの本格派右腕・平野大地がエースの専大松戸と常葉大菊川も好カード。両校は定期的に練習試合を行っている間柄で、互いの特徴を知っている。従前のスタイルを貫くべきか、それとも多少崩してでも、相手の裏をかくのか。激しい神経戦が繰り広げられるはずだ。 専大松戸は昨秋の公式戦12試合で25盗塁と機動力も持ち味。東海ナンバーワン捕手の呼び声が高い常葉大菊川の捕手・鈴木叶の強肩との対決も興味深い。 北信越大会を制した北陸は1回戦で古豪・高知と対戦する。エースの友広陸は昨秋の公式戦全11試合で登板した鉄腕で、奪三振能力が高い。高知は小刻みな継投でロースコアの接戦に持ち込めば勝機が広がるだろう。 両チームの勝者とぶつかる履正社の多田晃監督は名将・岡田龍生前監督(現・東洋大姫路監督)の後任。監督として初めて臨む甲子園でいかにタクトを振るのか注目だ。 海星と社は夏春連続出場校同士の顔合わせとなった。海星は昨夏の甲子園に出場した選手が7人も残っており経験値が高い。社は判断力に優れた緻密な野球が持ち味。初出場ながら4強に進出して「社旋風」を巻き起こした2004年大会以来の白星を目指す。【岸本悠】 <Bゾーン> 【第1日】 北陸―高知(13時) 【第3日】 海星―社(9時) 二松学舎大付―広陵(11時半) 【第5日】 常葉大菊川―専大松戸(11時半) 【第6日】 北陸と高知の勝者―履正社(14時) ※カッコ内の時間は試合開始予定時刻