【全文掲載】広島平和記念式典 岸田総理のあいさつ 核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを改めて誓う
こうした取組の一環として、昨年12月、日本政府の拠出により国連が立ち上げた「ユース非核リーダー基金」プログラムが始動しました。今年、このプログラムを通じ、核兵器国・非核兵器国の双方の未来のリーダーが、広島及び長崎を訪問します。 我が国は、被爆者の方々を始め、「核兵器のない世界」の実現を願う人々と共に、被爆者の方々の思いや被爆の実相を次世代に継承するため、引き続き、力を尽くしていく決意です。 被爆者の方々に対しましては、保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、原爆症の認定について、できる限り迅速な審査を行うなど、引き続き、高齢化が進む被爆者の方々に寄り添いながら、総合的な援護施策を推進してまいります。 結びに、永遠の平和が祈られ続けている、ここ広島市において、核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを改めてお誓い申し上げます。原子爆弾の犠牲となられた方々のご冥福と、ご遺族、被爆者の皆様、並びに、参列者、広島市民の皆様のご平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。 令和六年八月六日 内閣総理大臣・岸田文雄
中国放送