小中学生の夏休み期間見直しへ、教育改革より子どもの健康重視 福山市教委
広島県福山市教委が、2020年度から8月1日としている市立小中学校や義務教育学校の夏休みの開始日について、7月下旬に戻す方向で検討を始めることが分かった。教育改革の一環で今の運用としたが、暑さが厳しい7月下旬に学校生活を送る子どもの健康面を考慮し、見直しを図る。 【画像】炎天下で集団登校する児童 小林巧平教育長が中国新聞の取材に「近年は危険な暑さになっている。見直しを検討する必要がある」などと述べ、7月下旬からに戻す可能性を示唆した。時期については「今はまだ明言できない」とした。 市教委が規則で定める夏休みは以前、7月21日~8月31日だった。子どもの余裕のある学びなどにつなげる目的で、20年度から1日6時間の授業を原則5時間とし、夏休みを8月中に短縮。授業時間の削減分は夏休みを削った日数で補う運用とした。 小林教育長は、夏休みを7月下旬からにした場合、終了も現在の8月末から8月下旬に早める可能性があるとした。7月下旬と8月下旬の気温差などを調査するという。 県内の多くの公立小中学校と義務教育学校では例年、7月20日前後に夏休み前の最後の授業や終業式がある。福山市を除く県東部5市町は今年、全93校のうち88校で同19日に終業式を実施。福山市の全101校の終業式は同31日だった。
中国新聞社