浦賀水道を横断 富津ー横須賀結ぶ「東京湾口道路」実現へ期成同盟 「第2のアクアライン」求め 千葉県南13市町が設立総会
富津市など千葉県南部の13市町でつくる「房総地域東京湾口道路建設促進期成同盟会」の設立総会が29日、かずさアカデミアホール(木更津市)で開かれた。地元首長らが出席し、湾口部に「第二の東京湾アクアライン」の建設を求め、国などに今後より一層強く働きかけていく方針を確認した。 東京湾口道路は、浦賀水道を横断して富津市と神奈川県横須賀市を結ぶ延長約17キロの構想路線。1994年に県南部の自治体による建設促進協議会が設立され、国などに要望を続けてきた。しかし、2008年の国土形成計画で「長期的視点から取り組む」として国は調査を打ち切り、実現の見通しが立たない状況にある。 第二湾岸道路の早期実現に向けた動きや東京湾アクアラインの渋滞対策、交流サイト(SNS)での投稿で話題になる中、昨年7月に促進協は9年ぶりに総会を開催。今回、東京湾口道路の早期実現を働きかけるため促進協は発展的に解消し、民間の経済団体なども賛助会員として加えた期成同盟会へと移行した。 設立総会で会長の高橋恭市・富津市長は「災害発生時の代替性を備えつつ半島性を解消し、房総半島と三浦半島のスムーズな移動が可能になることによる広範囲の地域活性化が進む。東京湾環状道路の一翼を担い、東京圏への過度の集中緩和策としても期待できる」とあいさつ。「首都圏の均衡ある発展と半島性の解消、そして魅力ある房総地域のさらなる活性化を促進するため東京湾口道路の早期建設は必要不可欠」として、期成同盟会の設立を決議した。