上司に「倉庫の段ボールを片づけて」と言われてカチンとくるのは三流の証し…そのとき一流がする行動
■「井の中の蛙」になってはいけない 仕事も、できるだけ自分より優秀な人と張り合うようにしてください。 格上ですから勝てる見込みはあまり高くないでしょうが、それでもいいのです。相手の胸を借りて、どんどん勝負しましょう。そのほうが実力を伸ばすことができます。勝てなくとも、いろいろなことを学ぶことができます。 最近、日本人のアスリートたちは海外に出ることが多くなりました。 日本国内だけで練習していても、うまくはなれません。 サッカー選手にしろ、野球選手にしろ、ゴルフ選手にしろ、拠点が海外という人は珍しくありません。 自分よりも実力が上の選手たちが集まるところで練習していたほうが、自分の実力を高めることができるからでしょう。これも立派な出稽古ですし、良い傾向だと思います。 「井の中の蛙」になってはいけません。 もし自分の職場に自分よりも優秀な人がいないのであれば、お相撲さんの出稽古のように、ライバル社の人と張り合ったりするのもいいのではないでしょうか。 ■「言われる前」に先回りでやってしまおう 私たちには天邪鬼なところがあって、だれかに何かをするように指図されると、かえって言われたことをやりたくなくなることが少なくありません。 親から、「早くお風呂に入っちゃいなさい」と言われるとカチンときてお風呂に入りたくなくなりますし、「勉強しなさい」と言われると、漫画を読みたくなるものです。 職場でもそうで、上司に何かを命じられると、私たちはそれをしたくなくなることが多いのではないかと思われます。 というわけで、フットワーク軽く仕事に取り組みたいのなら、だれかに命じられてしぶしぶやるのではなく、「言われる前」に自分でやってしまうといいでしょう。 命じられて動くのは癪に障りますので、自発的にやってしまうのです。そのほうが楽しく作業ができるかもしれません。 南ミズーリ州立大学のチャンテル・レベスクは、相手に強制、あるいは要求されてから動くのではなく、自発的に動いたほうが作業は面白くなるという研究報告をしています。 レベスクは参加者に自発的に、あるいは強制して15分間のクロスワードパズルをやらせてみました。その結果は上のようになりました。 どんなに面白い作業でも、だれかに強制されたとたんに、つまらなくなります。不思議なくらい、やる気が失せてしまうのです。