1人暮らしですが、エアコン代の節約のため「ショッピングモール」のフードコートで過ごしたいです。注文せずに“席だけ”利用しても問題ないですか? 施設内で買ったものは持ち込んで大丈夫でしょうか?
この夏も全国的に平年より気温が高い日が続いています。家でエアコンを付けっぱなしにしていると、電気代が気になるのではないでしょうか。本記事では、電気代を節約するためにフードコートに行き、何も注文せず席だけ利用して過ごすことが問題になるのかを解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
そもそもフードコートとは?
フードコートとは、複数の飲食店が座席を共有にして、利用者がセルフサービス形式で食事を楽しめるよう設けられたスペースのことです。主にショッピングモールのような大規模商業施設に設置されています。 店側としては集客がしやすく、内装費用などのコストを削減できることから、外食産業から注目されている出店形態です。 利用者にとっても、さまざまなメニューを選べるのがメリットです。子連れでも気軽に利用しやすいこともあり、休日などには多くの人でにぎわいます。
飲食店は飲食することを前提に席利用を認めている
フードコートは利用者が自由に出入りできるスペースで、セルフサービス形式です。そのため、何も注文せずに席に滞在することも不可能ではありませんが、問題にならないのでしょうか。 まずは一般的な飲食店の場合を考えてみましょう。飲食店は、入店した客が食べ物や飲み物を注文して飲食し、その対価として代金を店側に支払うことを前提に席の利用を認める、という「黙示の合意」があると考えられます。 そのため、何も注文せずに席に居座る行為はお店のスペースを不法占拠した状態となり、損害賠償請求を受ける可能性もあります。
フードコートで何も注文せずに席だけ利用すると問題になる可能性がある
フードコートの場合は一般的な飲食店に比べ、何も注文せずに席だけ利用することに対して寛容だと考えられますが、状況によっては施設側とのトラブルになる可能性があります。 フードコートは入退場が自由なオープンスペースであるという点が飲食店と異なります。そのため、単独の飲食店の場合で述べた「黙示の合意」が席利用の前提として成立しているとは言い難く、席のみの利用がすぐさま問題にならない可能性もあります。 実際に「座席はお食事をされるお客様優先です」と掲示する施設などもあり、席のみの利用を完全に禁止していないケースも見られます。 ただし、施設側があらかじめ禁止しており、利用中に注意を受けた際には素直に従う必要があります。利用ルールを無視して居座り続ける場合には、店側とトラブルに発展する可能性があるので注意しましょう。