宮城仙北ボーイズ、山下怜歩のサヨナラ2ランで32強 「自分が決めようと」積極性が奏功…関東BL大会
◆メニコン杯 第27回日本少年野球 関東ボーイズリーグ大会 ▽2回戦 宮城仙北ボーイズ7―0前橋ボーイズ=6回コールド= ▽3回戦 宮城仙北ボーイズ6x―4筑西田宮ボーイズ(21日・NEC筑西田宮G) 東北、関東、甲信越の180チームが参加する大会の2回戦、3回戦が21日に行われた。宮城仙北ボーイズ(東北中央)は3回戦で筑西田宮ボーイズ(茨城)に逆転サヨナラ勝ち。山下怜歩(3年)がサヨナラ2ランを放ち劇的に勝利した。東北勢は宮城中央ボーイズ、仙台泉ボーイズ(ともに東北中央)も勝ち上がり32強に3チームが入った。 ※ ※ ※ ダイヤモンドを回ると仲間の笑顔が待っていた。「ビックリです。最高の仲間に感謝です」。殊勲打の山下は笑顔だ。 1点を追う7回にドラマがあった。同点に追いつき2死一塁。163センチの山下は狙っていた。「自分で決めようと。インコースの真っすぐに張っていた」。コンパクトに振り抜くと、右翼フェンスを越えた。劇的サヨナラ弾に「サク越えも初めてです」と笑顔満開だ。 田中伸次監督(67)に代わり監督代行を務めた長男・伸明コーチ(42)は昨年は育成チーム・宮城仙北中央の監督で下級生から成長を見守っていた。「小技が得意ですが、バッティングもいいものを持っているんです」と喜んだ。 最速139キロ右腕の菅原は3回途中から登板。脇腹を痛め2週間ぶりのマウンドも気迫を前面に出してチームを鼓舞。捕手の鈴木大は右手中指を骨折し、来週から復帰予定も「(捕手の早川)タカオミが肩が痛そうだったので」と志願して途中からマスクをかぶった。 菅原は6回の好機で凡退していただけに「自分が打てなかったので。(山下には)『打ってくれてありがとう』と言いたい」とヒーローに最敬礼。これで32強。劇的勝利で波に乗る宮城仙北がさらなる高みを目指す。 【宮城仙北・登録メンバー】 ▽3年生 ※高橋一球、門脇尚希、山田悠月、鈴木大登、宮野大河、久保田悠正、星遥希、山下怜歩、千葉晴翔、安田篤人、吉野諒、菅原駿、遊佐心翔、早川空臣、舘市幸弥、鈴木蒼翔、山崎旬也、西田悠隼、佐々木翼、三浦貫、平大地、神野煌世、阿部凌久士、佐藤芹成、佐藤健
報知新聞社