松本まりかさん(40)女優として芽が出なかった18年間「ただ、演じることは一生続けると思っていた」|STORY
透明感溢れる美しさとキュートさが共存し、唯一無二の圧倒的な存在感を放つ女優の松本まりかさん。2018年に「あざとかわいい」でブレイクし、40歳を目前にしてゴールデン・プライム帯でドラマ初主演を果たした後も、輝きを増しながら快進撃を続けています。決して華々しい女優人生ではなかったと語る松本さんに、スポットライトを浴びるまでのこと、40歳を前に起こった心境の変化や恋愛観など、ありのままの人生について語っていただきました。 【写真あり】透明感溢れる美しさ...松本まりかさん(40)
15歳のデビューをピークに、日の目を浴びない女優人生を歩んだ18年間
芸能界入りのきっかけは中学2年生の14歳の時、原宿でお買い物中にスカウトされたこと。芸能界に全く興味はなかったものの、演技は子どもの頃から大好きで、小学生の頃は演劇部に所属していました。学校生活で一番楽しかったことといえば学芸会。演技をしている時はとにかくすごく褒めてもらえたんです。だけど芸能界にも疎かったし、当時はなりたいものがなくて将来の夢を聞かれるのが苦痛だった。まさか演技を仕事にするなんて夢にも思っていませんでした。 深く考えないまま、気付いたら芸能界に入っていたような感じだったので、結局何をしたいのかピンとこなくて。「女優?歌?バラエティ?」と聞かれてもわからない。そんな時、初めて受けたオーディションでたまたまドラマ出演が決まり、15歳でデビューしました。演じた役がすごく面白くて、ドラマの撮影をしながら「そういえば私、演技が好きだったな」と思い出したんです。そこから女優の道を志しました。でもそのデビュー作をピークに、打ちのめされていく女優人生が始まりました(笑)。映像の仕事は無く、オーディションを受けても受からない。多感で成長曲線の大きい10代の時に良い監督や作品に出会って演技をやりたかったけれど、その願いは叶うこともなく、どんどん自信を無くしていきました。 実は33歳まで役者一本で、意地でもバイトをしなかったんです。実家に住みながら舞台の仕事をして、本当に綱渡りでしたけど、ご飯に行くと先輩がご馳走してくださったり、洋服のお古をもらったり。そうやって周りに助けてもらいながらなんとか生活することができました。舞台をやって留学して……と鍛錬の日々でしたが、私は舞台に学び、救われた部分が大きかったと思います。人と比べて卑屈になるのではなく、自分の魅力や才能を磨くことはできると信じて自分と向き合っていました。