生ビールの“生”って何? ジョッキ・缶・瓶? 明確な基準があるんです!
生ビールの“生”って、どんな意味があるのか考えたことありますか? 【画像】酵母の働きの止め方がカギ
■基準は“熱処理の有無”
「ジョッキ」「缶ビール」「瓶ビール」の中でどれが生ビールなのか分かりますか? 正解は全部、生ビールなんです。「どんな容器に入っている」「サーバーから注ぐ」とかは生ビールの定義には一切関係ないんです。 では生ビールの“生”の正体は何なのか?日本ビアジャーナリスト協会の藤原ヒロユキ代表によると、「“生”=熱処理をしていない」ということ。つまり生ビールかそうでないかは製造工程で決まるわけです。 ビールは麦汁に酵母などを加えて発酵させて作ります。発酵している間、熟成が進んでうま味が十分に引き出されたところで酵母の働きを止める必要があります。 この酵母の働きの止め方が、生ビールかそうじゃないかの分かれ道になっています。酵母の働きを熱処理で止めますと生ビールとは呼べません。一方で、酵母をろ過して取り除くと、生ビールになるということです。 つまり、どうやって酵母を止めるかが、生ビールかそうじゃないかのカギとなります。ですから、缶ビールや瓶ビールも熱処理していないものは、すべて「生ビール」と呼んでいいということです。 1960年代に技術の進歩によって熱処理しなくてもビールを作れるようになりました。そこから爆発的に広がり、日本で販売されているビールのほとんどが生ビールだということです。パッケージをよく見てみると、「生ビール(非熱処理)」と表記されています。 一方で、“生”じゃないビールには「熱処理」と表記されていることが多く、「『生』とは違うなめらかな口当たりが特徴だ」と藤原代表は話します。 どんな感じか気になる人は飲み比べてみると楽しいと思います。 (スーパーJチャンネル「なるほどハテナ」2024年6月13日放送)
テレビ朝日