「年収1000万円で十分幸せ」、地方在住のメガベンチャー社員が語る「会社にふり回されない生き方」
「勉強会の登壇や運営」で学ぶ姿勢をアピール
自身の転職を振り返って、エンジニアが転職で成功する秘訣を「しっかりアウトプットしていくこと」と話すCさん。 Cさんが2社目から始めたのが、エンジニアを対象とした勉強会の運営だ。 「新しい情報をキャッチアップする姿勢は、エンジニアにはとても大事。 私の場合は勉強会の登壇や運営でしたが、技術ブログを書いたり、コードを提供したり改善提案をするなどオープンソースプロジェクトにコミットすることも転職で評価されます。 加えて、自分の性格に合っている会社を選ぶことも重要です。カルチャーマッチしていないと、いくらスキルがあっても昇格・昇給はできませんから」(Cさん)
「会社のビジョンに共感できない」未来に、今から備える
3社目までは「年収を上げること」を転職の軸にしていたが、今は「年収は下がらなければいい」という考えだ。代わりに重視するようになったのが、「会社のミッションやバリューに共感できるか」。 前職は複数の子会社を持つグループ会社。Cさんは子会社で働いており、子会社のビジョンにも共感していたが、親会社の意向によって、徐々にそれが蔑ろにされていった。 そうなって初めて、お金は働く動機として不十分なのだと痛感したという。 「現職(メルカリ)のミッションやバリューには心から共感しています。でも、会社の方針が変わることはある。 正直、この年収とワークライフバランスを維持して転職できる気がしないのが本音です。会社に不満が出てきても、辞められないかもって。 だからこそ、状況が変わったら転職できるように、自分の市場価値を上げる努力を怠らないでいたいんです」(Cさん)
竹下 郁子