【解説】2040年には高齢者の3人に1人が認知症に?認知症への分かれ道「MCI・軽度認知障害」の対策とは?
認知症にならないためにできること
認知症にならないためには、予防策として以下のようなものがあります。 ▼認知機能を鍛える マージャンや囲碁、楽器を演奏したり、陶芸やガーデニングなど、“考えること”と“手先の細かい運動”を同時に行うことで、脳機能の活性化に。 週に2回、1回1時間、マージャンをすることを約3カ月続けたところ、認知機能や短期記憶の維持に効果が認められた。 ▼食事の質を良くする 旬の食材を取り入れたり、温かい物や冷たい物と温度変化をつける。彩りや和洋中を意識するなど。 夕食以降は米やパンなどの炭水化物を避けて、間食・夜食などを食べない。 ▼糖尿病でリスク増加 糖尿病の人は正常な人に比べて認知症の発症リスクが2.1倍になるという調査結果も発表されている。 散歩程度の軽い運動でも、週3回以上続けていると認知症のリスク軽減に。速めのウォーキング、サイクリング、ダンスなどはより効果が大きい。 ――軽度認知障害の方に、してはいけない対応はあるのでしょうか? 京浜病院 熊谷賴佳院長: まず、本人の言うことを“受け入れる”ということが大事です。 要するに、間違ったことを言っているときに、家族の方は「間違っているじゃないか」「違うでしょ」という否定の言葉から入りがちですよね。それはものすごく傷つくんです。本人のプライドも傷つくし、いら立ちになって怒りになります。何もいいことはないんですね。分かっていないものは分かっていないんですから。それを責め立てるように、「言ったでしょ」「したでしょ」と言われると、「してないよ!」「知らないよ」という感じになるんですね。 ですから、それは一度受け止めて「そうだったの」という言う勇気。でも大変ですよ、それは。(「めざまし8」6月19日放送より)
めざまし8