【天皇賞(春)】「前年の3着以内馬」が複回収率195% データで導く穴馬候補3頭
データで見る「穴候補3頭」
今週末の京都メインは天皇賞(春)。国内唯一となる古馬の平地3000m級GⅠであり、名うてのスタミナ自慢たちが淀の2マイルに集う一戦だ。 【天皇賞(春)2024 推奨馬】勝率50%データにただ一頭該当、加速力生かせる京都コースで能力全開! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) タイトルホルダーが現役を退き、前年覇者ジャスティンパレスはドバイ遠征後で不在。前哨戦を圧勝したテーオーロイヤルと菊花賞馬ドゥレッツァが中心視されるが、それ以外は大混戦の様相となる。今回も様々な切り口のデータを駆使し、3頭の穴候補を導き出した。
黙ってリピーター買いでOK! ディープボンド
まず1頭目はディープボンド。4、5、6歳時にこのレース2着があるステイヤーで、「4度目の正直」をかけて今年も参戦する。 天皇賞(春)は昔から“リピーター”が多い。古くはメジロマックイーンの連覇→翌年2着があり、その3連覇を阻んだライスシャワーも隔年で2勝、ほかテイエムオペラオー、フェノーメノ、キタサンブラック、フィエールマンが連覇を達成した。複数回馬券に絡んだ馬は86年以降で16頭もいる。3200mの特殊条件ゆえに、1年の間に出てくる新興勢力は数が限られる。適性のある馬はここを春の最大目標として使われ、繰り返し好走する。新陳代謝が緩やかな路線と言えるだろう。 過去10年のデータでも、前年の1~3着馬は【3-5-0-6】複勝率57.1%、単回収率112%、複回収率195%と好成績かつ高回収率だ。ちなみに同4着以下馬は【2-1-1-27】複勝率12.9%で単回34%、複回47%と低調である。天皇賞(春)を占うには天皇賞(春)。前年の着順こそ最重要ファクターなのだ。 前年3着のシルヴァーソニックもいいが、ここは同2着ディープボンドを選んだ。阪神大賞典は7着に敗れたが、レースラップは前中後半1000m63.7-65.2-57.9というスローペースの上がり勝負。消耗戦に強い反面、こういう展開に弱いのは今に始まったことではない。もう少し長距離戦らしい競馬になれば再浮上可能だ。人気になるであろうテーオーロイヤルには2年前このレースで先着している。勝てない相手ではない。