“小さくて気持ち悪い”と番組に呼ばれなかったことも…ラブレターズがキングオブコントで優勝して気づいたこと「僕らは体育会系が苦手なので…」
シティボーイズからのゴーサインを待っていたが…
溜口 養成所みたいなシステムがASH&Dにはないので、シティボーイズさん、何ならきたろうさんがゴーサインを出さない限りは所属になれないんですよ。 ――そうなんですね! 溜口 「入れるからにはうちは家族としてちゃんと迎える」って、人柄も見られます。 塚本 一生一緒に飯食えるかどうかみたいなラインで見てもらえる事務所なので。 溜口 だから人数が少ないんです。 塚本 で、査定期間が2年あって。結局本所属になったのは2011年の頭でした。 ――本所属になってすぐキングオブコント決勝。 溜口 2年間頑張ってお笑いライブにも出て、ちゃんと結果を出したから所属を認められたと思ってたんですけど、ちょうど同じタイミングで山田雅人さんがASH&Dに入るから「お前らもちょろちょろしてるなら一緒に入っちゃえ」みたいな感じだったそうです(笑)。 塚本 結果とか人柄とか関係なかった(笑)。
壁ドンのために、2人でレンタカーを借りて運び込んで
――先日こたけ正義感さんのYouTube、賞レースの後にいつもネタのリーガルチェックをされている動画を拝見したのですが。 塚本 (決勝ネタの)ドングリをあんなに持ち帰るのは窃盗罪というやつですね(笑)。 ――その中で、吉本の芸人さんとそれ以外の事務所の芸人さんは、ネタの作り方も考え方が違うのではというお話をされていて興味深かったです。つまり常設の小屋がある吉本では、いろいろな小道具が常に劇場にあるからそれ込みでネタを作れるけど、他事務所の芸人さんは移動させづらい大きなセットがモチーフになるようなネタは難しい。 溜口 ああ。「これがないからこのネタできない」っていうのは何回もありますね。 塚本 何なら、去年キングオブコントでやった壁ドンのネタ。単独ライブで壁のセット作ったんですけど、それを賞レース用にするってなった時に「壁どうする?」問題が出てきて。劇場の壁を叩くわけにいかないので、あのネタをやる時は毎回2人でレンタカーを借りて、2人で運び込んで、向こうに着いたら壁を組み立てて。 吉本さんだったら、各劇場に何かしら使えるものがあって「あれ発注しといて」で終わるだけなのかなぁとちょっと羨ましかった。 溜口 そうね、レンタカーとかもろもろ含めて1ライブで1万5000円ぐらいかかってた(笑)。マジで決勝行けてよかったんですけど。 塚本 本当に。ずっと赤字でね。