「ジェイソン・ボーン6」企画の進展が停滞 監督が告白
「ジェイソン・ボーン」シリーズの最新作の進展が滞っていることが明らかになった。昨年から企画段階に入っていた新作の監督に就任したエドワード・ベルガーは、米Cinema Daily USのインタビューで現状について率直に語っている。 「現時点では手がけていません。今後どうなるかも分からない」とベルガー監督。レイフ・ファインズ主演の「コンクラーベ(原題)」やコリン・ファレル主演の「バラッド・オブ・ア・スモール・プレイヤー(原題)」など複数の作品を抱えており、少なくとも2025年夏までは多忙な状況が続くという。 ベルガー監督は新作実現へのハードルの高さも指摘する。「『ジェイソン・ボーン』にはまだ描かれていない要素があり、復活させる正当な理由があります。ですが、ポール・グリーングラス監督が作った素晴らしい作品と同じくらい良い映画を作れると感じられない限り難しい。それは非常に高いハードルです」 主演マット・デイモンの復帰についても、バーガーは慎重な見方を示す。 「新しい物語、新しい付け加えるべきものがない限り、復活させる理由はありません。それがあれば、マット・デイモンが戻ってくる唯一の理由にもなるでしょう。内面の旅があれば、それは俳優として素晴らしい挑戦になりますから」 「ジェイソン・ボーン」シリーズは、2002年の「ボーン・アイデンティティ」から始まり、「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」と続き、16年の「ジェイソン・ボーン」まで、デイモンが主演を務めてきた。12年にはジェレミー・レナー主演のスピンオフ作品「ボーン・レガシー」も製作されている。 ドイツ出身のベルガー監督は、2022年の「西部戦線異状なし」でアカデミー賞国際長編映画賞を受賞。ストリーミングドラマ「パトリック・メルローズ」なども手掛けており、重厚な作品作りに定評がある。