春風亭昇太、65歳の大学生活満喫 女子大生に「友だちになってくださいと言われました」
来春、新作落語の権利を守る団体を立ち上げる構想明かす
演芸番組「笑点」の司会者でもある落語家の春風亭昇太が会長を務める落語芸術協会が28日、都内で納会を開催。メディアの取材に応じた昇太は、今年1年を象徴する漢字として「学」を上げ、10月に復学した大学で、「女子大生に『友だちになってください』と言われています」と照れながら明かした。65歳の学生生活は楽し気だ。(取材・文=渡邉寧久) 【写真】元力士の落語家、27歳年下“美人妻”とのラブラブ家族ショット 落語家になるために中退した東海大に今年10月、復学した。現在は「仕事がないときは、静岡キャンパスに通っていますよ」と、学生生活を送っていることを伝えた。 学問以前に苦労していることもあるようで「パソコンが使えないと教授とのやり取りもできない。今、必死に学んでいます」と吐露。「つい先日も、11月に届いていた課題に気づいて慌てて出しました」としくじりそうになったことを打ち明けた。 40歳以上年下の現役学生と一緒に授業を受けているが、「名前で呼ばれることはないですね」と振り返る。「『笑点』の方ですよね」とか、「『笑点』が来た! と言われますね」と、芸名も本名も呼ばれない現実を明かした。 学食の女性スタッフには気軽に声をかけられるそうで、「『師匠、いらっしゃい』って言われます。カツカレーがおいしいんですよ。550円です。僕たちの(現役の)頃とは大違いでおいしいですね」と学食を利用していることを告白。さらに「つい最近、女子大生に『友だちになってください』って言われました。まだ連絡先は交換していないので、これからですね」とにっこりとした。 落語家としての来年の取り組みも明かした。 「新作落語の著作権を確立したいと思っています。仲間に声をかけて、来年4月にはルールを公表できると思います」と流れを伝える。 落語家が生みの苦しみで作り出す新作落語だが、仲間内の先輩落語家に「やらせてよ」と当然のように頼まれ、断れない状況もあるという。 「新たな団体を作れば、そこを通して、あの人のこの噺をやりたい、と申し込むこともできるし、それに対して、きちんと対価を提示することもできる。やりやすくなると思います」と、環境整備に意欲を見せた。 さらに、来年1月1日に著書「落語家の欧州紀行 ひつじ旅」(虹色社)を発売する弟子の春風亭昇羊を会見に呼び込み、弟子のために一肌脱ぐ。 今年7月に、欧州3カ国で落語を披露するたびに出た様子を描いた作品で、昇太は「読みました。いろんな経験を積むことが落語家にとっては大きい」と、弟子の仕事に目を細めた。
渡邉寧久