“嫌われ者”の激戦となった自民党総裁選…左右する「重要議員の正体」人望無し石破vs過激な高市vs意味不明の進次郎
「人望がない」と言われ続けてきた石破氏の未来は暗い
麻生政権時代に石破氏は反旗を翻す行動を見せ、麻生氏にとっては「絶対許せない人物」の1人だ。麻生派の重鎮である甘利明元幹事長は小林氏を応援しているが、決選投票では高市氏支援に回るとみられる。ただ、高市氏には「先鋭的すぎる」「扱いにくい」といった声もつきまとう。1回目の投票で議員票が少ないと見られているのは、こうした理由からだ。若手・中堅を中心とする小林氏陣営やリベラル系の票がすべて高市氏に回るとは考えられないものの、石破氏と高市氏の決選投票では、やはり高市氏が優勢になるとの見方は強い。 では、高市氏と小泉氏になった場合はどうか。このパターンでは若手・中堅が小泉氏に乗りやすい。さらに菅内閣のメンバーだった加藤氏や、菅氏と良好な関係を築く茂木氏の陣営から小泉氏支援に回る議員は出てくるとみられる。 小泉氏には「政策を理解しているとは思えない」「ポエマーみたいだ」といったマイナスな見方もある。世代交代へ危機感を抱く人たちもいるのは事実だ。ただ、国民的人気が高いのは事実で、議員票でも優位に立つ小泉氏が勝つ可能性は決して低くない。 最後は、石破氏と小泉氏のパターン。この組み合わせでは小泉氏が圧倒的有利と言えるだろう。党員・党友票では石破氏に差をつけられるものの、石破氏は決選投票で議員票が急増する要素がない。2012年の総裁選と同じく小泉氏が議員票を多く獲得し、“逆転勝ち”をおさめる可能性は高い。 こうした整理を重ねると「人望がない」と言われ続けてきた石破氏は、決選投票に進むことができたとしても最終的な勝利をつかむことは難しいことがわかる。もちろん、あらゆる選挙は投票箱が閉まるまではわからないが、人間関係が重視される永田町においては簡単な足し算とはいかないのが実情だ。 言うまでなく、政権与党である自民党のトップを決める総裁選は事実上の首相選びとなる。「最もマシな嫌われ者」は一体誰になるのか。いろいろな意味で複雑な総裁選は、いよいよ最終攻防に入る。
佐藤健太
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