“嫌われ者”の激戦となった自民党総裁選…左右する「重要議員の正体」人望無し石破vs過激な高市vs意味不明の進次郎
「態度不明」の議員に支持を広げられるかが分水嶺
2つの調査で結果が大きく異なるのは興味深いところだ。考えられるのは、読売新聞の調査でも見られているが、総裁選の投票権を持つ党員・党友を対象とする調査においては「石破・高市・小泉」の順になっている可能性が高い。時事通信の都道府県連幹部の支持動向も同様の傾向がみられる。 仮に党員・党友票の多くが石破氏と高市氏に流れることになれば、小泉氏は国会議員票で2人よりも多い票を獲得しなければ1回目の投票で上位2人に食い込めないことになる。JNNの議員票動向調査によれば、小泉氏は50人以上の支持を得てトップに立っている。 小林氏は50人程度の支持を得て、林氏と茂木氏は40人前後、石破氏と高市氏は30人台の票を固めたという。河野氏は30人前後で続き、上川氏と加藤氏は推薦人20人から支持がほとんど広がっていない。「態度不明」は40人以上になっているが、大体のところは読売新聞の調査とも重なる。 読売新聞の調査を前提にすると、小泉氏は少なくとも国会議員票で石破氏と高市氏より20人以上の票を獲得しなければ決選投票には進めないことになる。だが、読売でもJNNでも「20人超」までは確認されていない。9月27日までの間に「態度不明」の議員に支持を広げられるかが勝負を分ける。 自民党が政権を奪還した2012年の自民党総裁選では、1回目の投票でトップだった石破氏は、2位の安倍晋三元首相に50票以上の差をつけた。だが、決選投票では国会議員票を固めた安倍氏に20票近い差で敗れている。石破氏にとっては、今回も同じような結果になるのではないかという不安があるに違いない。
「誰が嫌いか」という人間関係のマイナス面も大きく影響する
今回の決選投票が読みにくいのは、派閥が解消する中で9人が立候補している点にある。岸田派と茂木派からそれぞれ2人が出馬したことも票読みを難しくする。決選投票の結果は誰と誰の戦いかという組み合わせによっても異なるだろう。言えることは、今回の決選投票ではプラス面よりも、「誰が嫌いか」という人間関係のマイナス面が大きく影響するということだ。 まず、石破氏と高市氏が決選に進んだ場合はどうか。マイナス面を見ると、石破氏は「人付き合いが悪い」「話してもつまらない」「顔が怖い」などと言われてきた。小泉氏を支援する菅義偉前首相サイドは石破氏の支援に回るとみられるが、その一方で河野氏が所属する麻生派会長の麻生太郎副総裁らは高市氏側に向くだろう。
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