マルコ・ソーレンセン

　D’station Racingは、1月11日に2024年のスーパーGT GT300クラス参戦体制を発表した。ドライバーは藤井誠暢とマルコ・ソーレンセンという強力なラインアップであり、アストンマーティンの新型GT3車両にダンロップタイヤを履かせるという布陣となっている。 【ギャラリー】ヴァンテージの後継GT3？　アストンマーティン、新型GT3車両をシルバーストンでテスト 　2020年以来のスーパーGT復帰を果たすD’station Racing。昨年10月の段階で長期的なスーパーGT参戦計画を表明。今回、その体制が明かされた。 　スーパー耐久やGTワールドチャレンジ・アジア、そしてFIA世界耐久選手権（WEC）など様々なシリーズでアストンマーティンの車両を使ってきたD’station Racingは、アストンマーティンと強固な関係を築いてきた。 　11日に発表されたスーパーGTの体制もそのパートナーシップの強さを現しているような強力なモノ。チームのマネージングディレクターであり、WECでその速さを世界に見せつけてきた藤井と、WECのLM-GTEクラスで3度（Proで2度、Amで1度）チャンピオンに輝いたアストンマーティンのファクトリードライバー、ソーレンセンがタッグを組むことになった。 　使用する車両はデイトナなどでのテストが確認されている新型GT3車両。これにダンロップタイヤが装着される。アストンマーティンの契約パートナーチームとして、イギリスからエンジニアが派遣される他、テクニカルサポートの支援も受けるという。 　星野敏チームオーナー／エントラント代表は、参戦体制発表のプレスリリースに次のようにコメントを寄せた。 「自社のエントラント権利を取得しスーパーGTへ参戦できることになりました。GTAならびに関係者各位に深く御礼申し上げます。国内で最も人気のあるスーパーGTへD’station Racingとして挑戦することは、チームとしても弊社グループとしても大変重要です。日本のモータースポーツをさらに盛り上げていけるよう、チーム一丸となって邁進してまいります」 「グローバルパートナーシップを締結するアストンマーティンの最新型GT3を投入し、タイヤパートナーのダンロップ様、藤井選手、マルコ選手というふたりの経験豊富なドライバーとともに、優勝、そしてシリーズチャンピオン獲得を目標に掲げて戦ってまいります。引き続きD’station Racingへのご支援・ご声援を宜しくお願いいたします」 　チーム総監督は、元プロ野球選手の”大魔神”佐々木主浩。2017年に総監督に就任した佐々木も、馴染み深いスーパーGTのパドックに戻ることを楽しみにしているという。 「2017年にD’station Racingの総監督へ就任して以来、この7年の間に国内はもとより、アジア地域、そして、世界大会であるル・マン24時間レースやFIA世界耐久選手権シリーズにも挑戦してきました。私も多くのレースへ足を運んでおりますが、モータースポーツの持つ魅力は特別です。特にスーパーGTはその頂点であり、ハイレベルなチーム、プロフェッショナルなドライバーがしのぎを削るドラマのあるレースです」 「簡単に優勝ができるほど甘くはありませんが、常に勝利を狙って、チームスタッフやドライバーたちと戦っていきます。そして、個人的にもスーパーGTのパドックへ戻ることを楽しみにしています」 　藤井はこれまでライバルとして戦ってきたソーレンセンと組むことを嬉しいと語り、一緒にスーパーGTを盛り上げていきたいと語った。 「ひさしぶりに日本のスーパーGTへ参戦します。車両は最新型のアストンマーティンGT3となります。すでにイギリスでの開発テストにも参加してきましたが、信頼性の高い前モデルからの正常進化で、とてもポテンシャルが高いマシンに仕上がっています」 「マルコ選手とは2022年のWECにおいて同じピットガレージでライバルとして戦ってきました。彼のような素晴らしいドライバーと一緒に戦えることを嬉しく思うと同時に、一緒にスーパーGTを盛り上げられるように、D’station Racing、アストンマーティン・レーシング、そしてダンロップタイヤさんとともに全力で頑張っていきます」 　ソーレンセンも、次のようにプレスリリースにコメントを寄せ、日本でのレースとファンの歓迎を今から楽しみにしているという。 「スーパーGTへ参戦することになり夢のようだ。もちろん日本は大好きな国。これまで世界中の様々なレースに参戦してきたが、日本での新たな挑戦が待ち遠しい」 「新しいマシンは大きな前進を遂げている。スーパーGTでの経験も豊富な藤井さんやD’station Racingのみんなと協力して一緒に素晴らしい結果を得られると確信している。日本のレースファンの皆さんにはいつも暖かく歓迎してもらって嬉しい。岡山での最初のレースが今から楽しみだ」 ■D’station Racing　2024年スーパーGT参戦体制 ・クラス：GT300 ・カーナンバー：TBC ・車両： Aston Martin GT3 ・タイヤ：ダンロップ ・テクニカルサポート： Aston Martin Racing ・エントラント代表：星野敏 ・チーム総監督：佐々木主浩 ・ドライバー：藤井誠暢／マルコ・ソーレンセン （※他レースとの日程の重複は調整中）