昭和歌謡を変わらないスタイルで歌い継ぎ、後輩を育てる五木ひろしさん。推しの新浜レオンくんとの交流もほほえましく
放送作家・コラムニストとして、数多くの著名人にインタビューし、コメンテーターとして活躍している山田美保子さん。小さいころは引っ込み思案で話すことも苦手だったそう。そんな山田さんを変えたのは何だったのか。さまざまな出会いや、出会った人のアドバイスを通じて、今の自分があるという山田さんが、自分が楽になるコミュニケーション術を紹介する新連載。第47回は「『昭和歌謡ブーム』を牽引する五木ひろしさん」です。 【写真】五木さんおさがりのジャケットを着たレオンくん * * * * * * * ◆『徳光和夫の名曲にっぽん』に出演された五木さん 「昔は、1ヵ月公演が当たり前だったんですが……」とは、11月14日~20日まで『明治座』で行われている『徳光和夫の名曲にっぽん』に15日と16日の両日出演していた五木ひろしさんの言葉です。 『徳光和夫の名曲にっぽん 昭和歌謡人』(しょうわかようびと)はBSテレ東で放送されている、昭和と今の歌謡曲番組で2013年10月の放送開始から10年の節目を迎えました。 その番組が「『明治座』創業150年記念」として、豪華アーティストを迎えた劇場ライブを行ったのです。毎日、5組の歌手が出演し、私は“お目当て”の新浜レオンくんが出る15日に行ってきました。 イントロに合わせて名調子で語ったり、歌手の皆さんのプロフィールや近況がすべて頭に入っていたりと、徳光さんのおしゃべりは終始「さすが!」と思わせるものでした。番組として既にパッケージができているので全てがスムーズ。歌手の皆さんも安心して客席に美声を届けていらっしゃいました。
◆公演ゲストの新浜レオンくん 「やっぱり、お客さんを前に歌わせていただくのは格別の喜びがあります」とは出場歌手の皆さんが異口同音に言っておられたこと。コロナ禍、エンタメ業界はコンサートが行えず、歌手の皆さんはSNSを駆使したり、配信ライブを行ったりしていましたが、「お客様の姿が見えない中で歌うのは、淋しくもあったし、リアクションがわからないので乗れなかった」という声も何度聞いたかわかりませんでした。 それは観客も同じ想いでした。そしてこの1年ほど、五木ひろしさんのステージをよく観に行っている私。実は前述のレオンくんのことを五木さんがとてもかわいがってくださっていて、公演ゲストにレオンくんを呼んでくださるのです。 本当にお優しい先輩だなぁと思うのは、レオンくんが表紙を飾ったり連載をしたりしている音楽雑誌まで五木さんはチェック。周囲の方に「彼はすごいよ」とも言ってくださっていると聞きました。 今年5月、レオンくんがデビュー5周年と誕生日を記念して『LINE CUBE SHIBUYA』でコンサートを行ったときも、なんと!五木さんがサプライズでステージに現れて本当に驚きました。 しかも、レオンくんと五木さんは服のサイズがピッタリだそうで、その瞬間、レオンくんが着ていたキラキラのジャケットは五木さんからプレゼントされたものでした。
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