職員にハグ 前教育長のセクハラ認定 岡山県笠岡市
岡山県笠岡市は25日、6月に退任した前教育長(63)が職場で複数の職員に対し、セクシュアルハラスメントに当たる行為をしたとの調査結果を発表した。市ハラスメント防止条例に基づく市の申し立てを受け、弁護士3人からなる対策委員会が7月から調査した。条例に特別職への法的処分規定はない。 調査結果によると、複数の職員が手を複数回握られたり、互いの頬が触れあう距離でハグされたという。対策委は、相手の意に反し性的不快感を及ぼす行為と判断した。市は、被害者のプライバシー保護のため詳細説明は控えるとしている。 栗尾典子市長は「前教育長は退任しているが、市民の信頼を損ない大変申し訳ない。安心して声を上げられる環境づくりに全力を尽くしたい」などとコメントした。 防止条例は特別職と議員が対象。11月には、前市長の市職員に対する発言をパワハラ行為と認定している。
中国新聞社