庵野秀明、「宇宙戦艦ヤマト」新作アニメ制作を発表!リメイクシリーズとは「異なる航路を進む」
「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明が6日、都内で行われた「宇宙戦艦ヤマト」放送50周年記念上映会スペシャルトークショーに出席。同作をベースとする新作アニメの制作を発表した。 【画像】木村拓哉が古代進を演じた実写版「宇宙戦艦ヤマト」 イベントMCを務めた庵野は終了間際、「宇宙戦艦ヤマト」50周年記念企画を発表する中で、「宇宙戦艦ヤマト」をベースとした新作アニメを制作する権利が、シリーズの生みの親である西崎義展プロデューサーの養子・西崎彰司氏が代表取締役を務める「ボイジャーホールディングス株式会社」から、庵野が代表を務める「株式会社カラー」に付与されたことを報告。「平たく言うと、僕が新作を作ることができるようになった」と自ら新作の制作に着手することを宣言した。
庵野は「事前にネットで情報を出すとかじゃなくて、今日ここに来ているヤマトのファンの人の前で言いたかった」とこの日に発表した意図を説明。「内容はまだ触れられないんです。台本もまだできていない。一本作るのに何年かかるんだろうなって。時間はかかるんです。結構残りの人生を費やすことになると思います」としみじみ語った。 イベントには庵野のほか、「宇宙戦艦ヤマト2199」の総監督・脚本を務めた出渕裕と、アニメ・特撮研究家の氷川竜介も出席。庵野は「ここにいる2人も一緒にやっています(関わっています)」と二人がプロジェクトに参加することを紹介し、出渕も「『2199』の時からの約束。一緒にやろうって話してたんです。老後の楽しみです」と満面の笑みで報告していた。
株式会社カラーは、公式サイトにて「2025年からのプロダクション開始を目標に新作劇場作品を現在鋭意企画進行中です」と報告。新作アニメ映像は、「宇宙戦艦ヤマト2199」から始まり、11月22日に第二章が劇場公開される『ヤマトよ永遠に REBEL3199』に連なるリメイクシリーズとは「異なる航路を進む作品」と補足している。 庵野は、今年7月に左足を複雑骨折してから初の公の場となり、この日は足を引きずって登場。イベントでは、1974年10月6日に「宇宙戦艦ヤマト」テレビシリーズの第1話「SOS地球!! 甦れ宇宙戦艦ヤマト」(日本テレビ系)が放送されたことを記念し、50年前の同日同時刻に劇場初公開となるテレビシリーズ総集編を収録した「宇宙戦艦ヤマト」8ミリフィルム版を上映。その後、庵野らがトークショーで同作への思い出などを語った。最後は、客席のファンと一緒に「ヤマト」のオープニング映像を見ながら、主題歌を歌い、会場を沸かせていた。(取材・文:名鹿祥史)