服をたたまない収納が快適って本当?新居のウォークインクローゼットに後悔
手間なしといわれる、服をたたまず、つり下げるだけの収納。じつは落とし穴もあります。ハウスメーカーで2階建ての注文住宅を建てた日刊住まいライターは、大きなウォークインクローゼットにこのシステムを取り入れました。しかし住み始めてみると、たくさんの服が干渉してシワが。着ない服にはホコリがたまり、後悔することに…。試行錯誤して使いやすくするための工夫もあわせて、詳しくレポートします。
憧れのつり収納ができるウォークインクローゼットを計画
わが家は夫と、9歳の長男、7歳の二男の4人暮らし。3年前ハウスメーカーで2階建ての注文住宅を建てました。 1階には、LDKと趣味室、玄関、トイレ、納戸。そして2階に、寝室と子ども部屋、浴室、洗面所、ランドリールーム、ウォークインクローゼット、トイレがある間取りです。 2階のウォークインクローゼットは、寝室の隣にあります。寝室側からだけでなく、廊下側からも出入りできるようにしました。 ちなみにウォークインクローゼットの広さは5畳あります。つるす収納のために、長いハンガーパイプを取りつけたかったので、広めの設計にしました。
WICは棚とハンガーパイプだけのシンプルなつくりに
筆者は洗濯が苦手。とくに洗濯をたたむ時間が、もったいないと感じていました。また、アイロンがけも面倒。そんな理由から、新しい家では、たたまずにすみ、シワもつかない「つるす収納」にしたいと考えていたのです。 また間取りも、ランドリールームで室内干ししたあと、そのままウォークインクローゼットのハンガーパイプに、ハンガーをつり下げるだけにしたいと思いました。 そうして実現したのが、上のウォークインクローゼット(写真は引き渡し時)です。こちらは廊下側の入り口から見たところ。ご覧のように棚とハンガーパイプのみ、というシンプルなつくりです。備えつけの引き出し収納もありません。 まず高い位置の棚を両側と奥の3面につくりました。そしてもう1つ、奥に腰ぐらいの高さの棚も。こちらの棚は、布団を片づけることができるよう、押し入れサイズの奥行きにしています。じつは設計当時、寝室で布団を敷いて寝る可能性があったからです。 廊下側のドアをあけて、すぐのところにある左右のハンガーパイプは、それぞれ長さは182㎝。ここには、夫と子どもの服、筆者用の服と、左右で分けて管理できるように計画。