居酒屋での締めは「おにぎり」か「すし2貫」
何も考えずに食べた場合
(管理栄養士)「これはわたしの家族のケースですが、30代男性が居酒屋で好きなものを食べた場合のエネルギーと糖質です(表1)。エネルギーもすごいですが、糖質も目標の2倍以上になっています。さらに帰りにラーメン屋さんに行くと糖質はプラス70~80gとなり、危険です」
エネルギーや糖質を抑えて血糖値が上昇しにくいメニューを選ぶ
「まずはお店選びも重要です。提案したいのは海鮮居酒屋(表2)や和食居酒屋です。お店を変えるだけでエネルギーや糖質が半分近くになりますよね。これならボリュームもありますし、十分に楽しめるのではないでしょうか?
さらに注意をするとすれば…
「海鮮居酒屋(表2)では、締めを『おにぎり』か『すし2貫』にすると、さらに糖質を抑えられます。他にも工夫して糖質を抑え、ハイボールなら甘くない炭酸水で割るのもいいでしょう。置き換えることで、日本酒やワインなど好きなお酒も飲むことができます」
具体的な「1食」のシミュレーションはイメージしやすい
これまでわたしは主に1品の話をしてきましたが、「1食当たり」という具体的な提案は、非常にイメージがしやすいと感じました。また、自由に食べてしまうと「あんなにエネルギーが!」と驚きましたね。若い頃に覚えがあるような…。改めて、わたしも気を付けたいと思います。 ただ、あまりにも細かくエネルギー計算をするのは、せっかくの料理を楽しめませんから、お勧めしません。大体のイメージを参考にメニューを選んでくださいね。 【お話を聞いた人】浜松医科大学医学部附属病院 栄養部 渡邉 潤/朝比奈 涼子/夏目 裕子/伊藤 碧(敬称略) 釣谷大輔(つりや だいすけ) 浜松医科大学第二内科 内分泌・代謝内科 *『月刊糖尿病ライフさかえ 2023年2月号』「居酒屋メニューだって楽しみたい!」より