【対談】秋元康×渡辺創太 28歳のWeb3起業家に「理解できないからこそ興味が湧く」
2月7日、秋元康が総合プロデューサーを務める合弁会社「YOAKE entertainment」の設立が発表された 。グローバルなエンターテインメントプロジェクトの実現を目指して、アソビシステム、TWIN PLANET(ツインプラネット)、W TOKYO、Y&N Brothersらが協業するビッグプロジェクトだ。 同社の取締役のひとりには、Web3起業家の渡辺創太(Startale Labs創業者)が名を連ねる。Web3の社会実装と大衆化を目指すパブリックブロックチェーン「Astar Network」の開発などを行い、時価総額約2200億円と日本トップを走る。(2024年2月上旬時点) 長年エンタメ業界の第一線で活躍し続ける秋元と、世界を舞台にWeb3という新市場の開拓に挑む28歳の渡辺。業界も年齢も違う2人の頭脳がかけあわさることで、どんな未来が見えるのか――。 「YOAKE entertainment」設立にあたって行われた対談の様子をForbes JAPAN独占でお届けする。 ■なぜ渡辺創太なのか? 秋元康(以下、秋元):2年前に創太くんに初めて会ったときから今まで、正直、何度説明されてもWeb3がわからない。本当に、全然わからない(笑) 理解できないからこそすごく興味が湧くんだよね。僕が理解できるってことは、過去や現在の延長線上にあるもの。でも、Web3は違う。例えば、人類が数字の“ゼロ”の概念を発見するより前のようなかんじ。 ある日突然、僕の前に渡辺創太って人が現れて、「未来はこっちですよ」って言われて。 渡辺創太(以下、渡辺):アントレプレナーとしては、人口動態や技術の進歩、規制といった社会の流れを理解した上で、ポジションを取ることを大事にしているんですけどね。 秋元:でも、そうした社会の流れは皆見ているじゃない。同じ今を見て同じ過去を見ているのに、未来への階段を見つけられる人と、見つけられない人がいる。見つけた人はアントレプレナーですね。創太くんたちが面白いのは、その階段を自分たちでつくっているところ。