〈那須・焼かれた2遺体〉逮捕された刺青男は「中国人をぶん殴った」などワル自慢するもクラブ界隈では「頼れるアニキ分」で「仕事は真面目ないい奴」と評判、16日未明にはアリバイも
栃木県那須町の河川敷で、東京・上野で焼肉店などを多数展開している宝島龍太郎さん(55)と妻とみられる女性の他殺体が燃やされていた事件で、死体損壊容疑で逮捕された建設業、平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)=埼玉県越谷市=所有の乗用車から妻の運転免許証が見つかっていたことがわかった。車内からは血痕も検出されており、栃木県警と警視庁の合同捜査本部(警視庁大崎署)は暴行、殺害された宝島さん夫妻がこの車で運ばれ現場に遺棄されたとみて、共犯者の割り出しなどを急いでいる。 〈画像多数〉名物ママだった妻のA子さんの写真と平山容疑者の「カエルとダルマ」の刺青写真
誰かを「アニキ」と呼んでいたこともなかった
平山容疑者は合同捜査本部の調べに対し「名前も言えないがアニキに頼まれて凶器などを準備し、車を貸した。自分は現場にも行っていない」などと供述しており、事件は複数による犯行とみられる。 男女の遺体は4月16日早朝に発見され、平山容疑者は翌17日朝に東京都品川区の五反田駅前交番に出頭していた。その直前まで働いていた埼玉県内の建設会社の関係者はこう証言する。 「リョウケンのことですよね。たしか先週の15日ごろまでは普通に出勤していたと職人さんが言ってましたが、その翌日から連絡が取れなくなって、現場のリーダーからも『電話してもまったく出ないんすよ』と相談されてたんです。まあ社会人だし2~3日連絡が取れないくらいで捜索願いを出そうとは思いませんでした。でも、『何かあったかもしれないから親御さんにでも連絡しようかな』と心配し始めた矢先、ニュースで逮捕されたことを知ったという感じで...。その後はウチに警察が来たわけでもないので、僕もよく事情がわかってないんですよ。リョウケンのプライベート面についてもよく知らないし、彼が供述してた『アニキ』というのも、てっきり本当のお兄さんのことだと思ってたくらいですから。あの事件があってからも、ここの職人さんはみんな変わらずに仕事してますし、関わっている人はいないと思います」 平山容疑者は都内の専門学校卒業後、塗装工を経て千葉県内の建設会社で数年働いた後、昨年夏ごろからこの埼玉県の建設会社で働き出したという。関係者が続ける。 「この業界では知り合いに紹介されて会社を移ることがほとんどなので、リョウケンもそのパターンだったんじゃないかな。ウチは職種でいうと『多能工』『電気工』『配管』『鳶職』とかがありますが、リョウケンはおもに鳶職をメインにやってました。職人さんは現場へ直行直帰するのが基本ですが、無断欠勤があったとは聞いたことありません。仕事も時間内に終わらせるし、お客さんからクレームを入れられたこともないので、真面目に働いていたんだと思います。実際に、昨年の11月ごろに顔を出した現場でも、リョウケンは周囲と無駄口をたたくわけでもなく、黙々と仕事をしてましたから」