キャベツの価格が平年の2倍に…!? いつまで続く「野菜の高騰」
キャベツは4割以上、レタスは5割以上も平年より高い値段になっています。痛すぎる野菜の値上がりは、いつまで続くのでしょうか。このピンチを切り抜けるために、みなさん、いろんな工夫をしているようです。
葉物野菜を中心に価格が高騰 家庭や飲食店は大打撃…!
今、キャベツや白菜などの葉物野菜を中心に、さまざまな野菜の価格が平年よりも高くなっています。 スーパーで買い物をしていた人たちに話を聞くと、みなさん口々に「ちょっと高いね」「高くなった。家計簿見るとすごく違います」「やっぱり高いなとは思っちゃいますね。今日はやめとこうかなってなっちゃいます」と話し、家計も打撃を受けているようです。 名古屋市中区にある生鮮食品館サノヤ青果部の濱四津佳さんに、どのぐらい価格が上がっているのか聞いてみると…。 サノヤ青果部 濱四津佳さん: 「ニンジンは例年より2~3割高いお値段になっています。キャベツは例年ですと100円台前半~150円くらいなんですけど、今は2倍くらいの値段になっています」
その影響は飲食店にも。名古屋市中区の「黒豚屋 らむちぃ」では、メインのとんかつが埋もれるほど野菜大盛りの味噌カツランチを提供していますが、お店の方によると、以前は1玉150円から180円で取引していたキャベツが、今年に入ってから250円から300円と2倍近くまで上がり、経営を圧迫しているといいます。
さらに、この時期に流通する春キャベツならではの影響も。春キャベツは柔らかく、スライスすると通常の半分ほどにかさが減ってしまうため、いつもの倍のキャベツが必要になるのです。野菜高騰はまさにダブルパンチ。 黒豚屋 らむちぃ 兵藤千賀子店長: 「もう、頑張るしかない。他を削るのも難しいし、削ることはしたくないので、この状況でやっていき、また、値が落ち着くのを待つのみですかね…」
なぜ、こんなにも野菜が高いのか? そして、いつまで続くのか…?
誰にとっても痛~い、野菜の高騰。今、野菜に何が起きているのでしょうか。愛知県豊橋市のキャベツ農家を訪ねました。 キャベツ農家 金子真也さん: 「品質は例年通りですね。温暖の関係で発育は良好です。この辺の地域では(品種の)切り替えの時期なので、そもそも(出荷が)少なくなるタイミングではあると思います」 もともと4月は品種の切り替えで品薄になる一方で、学校給食なども始まり需要が増える時期。値段が上がりやすい時期であることに加えて、ここ数年続く物価高の影響、さらに関東地方での不作が、キャベツなどが高い要因となっています。