37歳佐田の海が明かす第一線で活躍し続ける秘けつ…「37はあくまで数字」
大相撲の幕内・佐田の海(境川)が12日、第一線で活躍し続ける秘けつを明かした。この日は東京・足立区の部屋で稽古し、スクワットなどの基礎運動を中心に調整した。 夏場所は9勝6敗で勝ち越し、通算700勝も挙げるなど37歳の力強い相撲は衰えを感じさせない。場所中の取材では年齢についての質問も多く「37はあくまで数字」と度々口にしてきた。「年齢は現実として受け止めなければいけない部分でもありますけど、全てが衰えるわけではないので、伸びるところや成長できる部分を伸ばしていければいいと思います。体の使い方や相撲の技術でまだまだできることはたくさんあります」と向上心を忘れない。「課題がたくさんあるので、モチベーションになっていますね」と、自身のさらなる成長が原動力になっている。 本場所の取組では自身が思い描くイメージと、実際に相撲を取った時の感覚がピッタリとかみ合うことはなかなかないという。「朝起きた時点でちょっとずつ体の感覚が違ってくるので、違う中でどの動きがハマるか、腰の下ろし方でもどういう下ろし方をしたら、一番しっくりくるかなと考えます」。幕内在位52場所のベテランは細かいところまで気を気配り、多様な引き出しからその日のベストを選択している。 夏場所で最速優勝を果たした小結・大の里(二所ノ関)ら若手の台頭も著しい。「自分のやるべきことをやるだけです。土俵に上がったら誰にも負けたくないという気持ちで相撲を取っています。若いとか若くないとか関係ないです」と闘志を燃やす。名古屋場所(7月14日初日・ドルフィンズアリーナ)でも佐田の海らしい相撲でファンを楽しませる。(大西 健太)
報知新聞社