「日本をあったかくする」すべての人が笑顔になる温浴施設を目指す 「丸新岩寺」高橋祐一さん #BOSSTALK
縁が縁を呼び、事業を拡大 どんな人も楽しめる施設づくりが奏功
――たくさんの店舗がありますが、最初の店は北広島だったんですね。北広島の「ほのか」はゼロからの立ち上げたのですか? 営業していた方から、ご縁があり、引き継ぎを持ち掛けられ、受け継ぎました ――店舗を増やすぞという思いで増やしてらっしゃるんですか? 本当にご縁でお話をいただき、どんどん店舗展開をしていったという流れになります。 ――温泉、サウナはもちろん、休憩する場所の作りなどから、1日でものんびり過ごせる施設です。そのあたりのコンセプトはどう作っていますか? 私は実はそんなにお風呂が好きではありませんでした。シャワーで十分みたいな感じでした。お風呂が好きな人はもちろん、お風呂があまり好きじゃない方も楽しめる施設作りをしたいという思いがありました。(入浴以外の)時間を暇にさせないよう、さまざまな仕組みを考えました。家族で来ると、お父さん、お母さんと、お子さんがそれぞれの楽しみ方ができる施設を考えています。例えば、お母さんはお風呂に入ったり、岩盤浴をやったり。お父さんはレストランでビールを飲み、お子さんは漫画やインターネットを楽しむなど、それぞれ楽しめるような施設を作っています ――「ほのか」さんは道外にもお店があります。「本州に進出するぞ」という思いですか? 道外は千葉県に2店舗を運営しています。それもご縁ですね。たまたま千葉県に空く施設があるのでどうですかという話が先代に来て、挑戦してみたいと進出したのです。 ――店舗展開は縁でつながっているんですね。お店は増やしていきますか? ご縁があれば広げていきたいとは思っています。
コロナ感染症の流行で休業する事態に 窮地に陥って気づいた現場力の強さ
―― 経営者になられたのはいつですか? 2021年です。 ――2021年はコロナ感染症の(流行の)まっただなかです。コロナの影響をもろに受け、大変だったのではないですか? 「ほのか」も1カ月半ほど休業しました。そのときは売り上げがゼロです。お店が開けられず、すごくショックを受けました。 ――釜の火を止めるのはどんな思いでしたか? 切なかったです。そのときは、今できることをやろうと、現場のスタッフが率先してお弁当を作って、駐車場で売ったり、キャンプ用地を造ったり、弊社の温泉を使った化粧品の開発をしたり、社員全員で乗り越えてきました。 ――大きく影響を受けたコロナ流行時の経験は生きていますか? 現場の力ってすごく強いと思いました。指示しなくても、みんなが率先していろいろとやることが分かりました。現場の力の強さは今でも生きていると思います。