田中圭「おっさんずラブは、自分たちへのご褒美だと思っています」──ドラマ『おっさんずラブ-リターンズ-』
『おっさんずラブ』の続編ドラマで、主人公の“はるたん”を再び演じる田中圭に訊いた。 【写真を見る】田中圭がグッチ、プラダ、ロエベの最新ファションを着こなす!
田中圭が語る家族愛とは?
「『おっさんずラブ』は奇跡のような作品でした。だから正直、ドラマのまま終わらせたほうがいいのではと思っていました」 映画化について訊かれた田中圭は、2019年の『GQ JAPAN』のインタビューにこう答えている。 2018年の4月から6月までテレビ朝日系で放映され、「おっさんずラブ」というワードがX(旧Twitter)の世界トレンド1位になるほどの大きな反響を呼んだドラマ『おっさんずラブ』は、文字通り、日本のみならず世界中で社会現象になった。上司と同僚のふたりの男性から想いを寄せられる主人公、“はるたん”こと春田創一を演じた田中は、性別や年齢を問わない純愛ストーリーの中で、「人が人を好きになるというその気持ちだけに特化した」と、当時を振り返る。 ジャケット¥412,500、Tシャツ¥88,000 by GUCCI(グッチ クライアントサービス TEL:0120-99-2177) 「シーズン1の初代「天空不動産編」はコメディだと思っていたのですが、実は純愛の物語でした。人を思って苦しんだり、大事に思ったりするのは誰もが共通だよね、というところは皆さんに届いたと思っています。当時は、男性同士の恋愛を描いた作品はそこまで多くなかったと思うので、自分たちキャストもどう演じればいいのか掴み切れていなかったところがありました。今では社会的な理解度も変わってきましたよね」 キャスティングの絶妙さ、脚本の面白さが大ヒットの要因であることは間違いないが、田中自身はこの作品の中でどんな役割を果たしたのだろうか。自身で分析してもらおう。 「技術的なことを言うと、僕はもう完全に受けの芝居(相手の台詞や動きを受け取る芝居)のみですね。『おっさんずラブ』の現場はすごく独特で、普段はなかなか起こらないことが起こるんです。想定していた以上の何かが生まれるというか。受け芝居の僕がみんなを巻き込む、そういう雰囲気を現場で作れたことは良かったのではないかなと思います」