霜降り明星・せいやが熱弁!『ハイキュー!!』の魅力とお笑いとの意外な共通点【前編】
実は相当なアニメ好きとして知られる人気お笑いコンビ「霜降り明星」せいや。中でも最近になって特にハマったという作品が、週刊少年ジャンプで連載されていたバレーボール漫画『ハイキュー!!』だ。 【写真】『ハイキュー!!』の魅力を熱弁するせいや 同作の最新映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の公開を記念して、漫画『ハイキュー!!』の魅力や見所について、前後編で語っていただいた。前編では『ハイキュー!!』との出会いやお気に入りシーンに注目! *** 『ハイキュー!!』にはモブがいない! ――TVアニメから『ハイキュー!!』に触れたとのことですが、そのきっかけを教えてください。 せいや 僕、もともとスポ根作品が大好きで、『ハイキュー!!』はジャンプで連載していたのも知ってたし、面白いというのも方々から聞いてたんです。でも、なんとなく食わず嫌いをしてたんですよね。ちょっとアイドル的な感じがしたというか、「ほんまに熱いスポ根じゃないんかなー」なんて思ってて。「ずっと気になってはいるんだけど、手はつけへん」みたいな感じだったんです。 だからずっと「次観る作品に困ったら観るリスト」のトップ3には入れてたんですよ。で、一日まるっと休みの日があって、その日にいよいよ観てみようと思って。それでTVアニメを観始めたらハマりまくっちゃって。そこから一気に第3期くらいまで観て。 ――第3期までというと約60話ありますが、それを一気に!? せいや 1日でではないですけど、メッチャ面白かったんで! 本当にのめりこんじゃって、今思うと一番おもろい観方ができたなって思います。 ――それでハマって、原作漫画も読み始めた感じですか? せいや はい。もう、メチャクチャいい漫画でしたね! スポーツ漫画って、大体はスゴい選手が主役じゃないですか。野球だったら超エースとかすごいバッターとか。それまでは割とそういうスポ根モノが好きやったんですけど、『ハイキュー!!』観たら「なるほどな」って納得して。 というのも、もう選手全員にスポットが当たって、全員が主人公になる。そういうところはまさにバレーボールのローテーションみたいで、そこがスゴいって感心したんですよね。しかもめっちゃ泣けますし、めっちゃ熱い! ――各キャラクターごとにきちんとバックボーンや関係性があって、作中でそれらが感じられるんですよね。 せいや そうなんですよ。いわゆるモブキャラがいない。これ、僕はいい漫画の法則だと思ってることがあるんですけど、勝者もいいし、敗者もいい。特に『ハイキュー!!』は、敗者のエピソードもグッとくるものが多いんですよね。 主役の烏野高校にも、例えば縁下力っていう選手がいますけど、名前からして一見モブキャラに思えるじゃないですか(笑)。でもきっちり活躍の場があるんですよね。