両手で曲げて硬さを試す行為は絶対NG! 意外とすぐに折れてしまうシャフトの取り扱いで注意すべきこととは?
クラブを杖代わりに使うとシャフトは簡単に折れる
ドライバーのティーアップ時に無意識にグリップに体重をかけてしまい、シャフトを折ってしまう事故は意外と頻繁に起こります。プレーで使えなくなるだけじゃなく、精神的にもダメージがありスコアを崩す原因になってしまいます。 【写真】安くても飛びついちゃダメ! これがフジクラが公表したベンタスシリーズ模造品の特徴です
また自損行為のケースでは、メーカー保証期間内であってもゴルファー保険に入っていても、保証や保険を使って無償で直すことはほとんどできません。 5万円前後のカーボンシャフト代がもったいないだけではなく、折れたシャフトが刺さる事故にもつながるため、クラブに体重をかける行為はくれぐれも注意して下さい。
両手で曲げてシャフトの硬さをみるのもNG
同様にシャフトの硬さやしなり具合をみようと、両手でクラブを曲げる行為もやめてください。「まったく意味がない危険な行為」といわざるを得ません。
インパクトの衝撃には強いシャフトでも、両サイドから弱い部分に負荷をかけただけでポッキリとシャフトが折れてしまうことがあるのです。 シャフトの硬さやしなり具合はスイングするか計測しない限り、性能を語ることはできません。なぜなら、両手でシャフトを折るような負荷はスイング中にはかからないからです。 物理的にシャフトにかからない負荷を自分でかけたところで、それは無意味ということです。 最近は超軽量シャフトやトルクを部分的に調整した精密な設計のシャフトが増えています。知ったかぶりをしてシャフトを両手で曲げるくらいなら、メーカーのHPを見て調子や剛性分布を確認した方がいいでしょう。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール