【インド】欧州シュコダ、4メートル未満SUVに参入
チェコの自動車メーカー、シュコダ・オートは6日、新しいスポーツタイプ多目的車(SUV)「カイラック」を発売すると発表した。来年1月からインド全土で販売する。同社が全長4メートル未満のSUVをインドで投入するのは今回が初めて。販売価格は78万9,000ルピー(約140万円)から。12月2日に予約受け付けを始める。 カイラックは、インド人消費者向けにインドで開発した車として3車種目。開発では80万キロメートル超のテスト走行を実施し、地球20周分または地球と月の往復距離を超えた。 パワートレイン(動力機構)は、排気量1.0リットルのターボチャージャーガソリンエンジンを搭載。トランスミッション(変速機)は、6速MT(マニュアルトランスミッション)と6速AT(オートマチックトランスミッション)を用意した。最高時速は188キロ。 そのほか、446リットルのトランクや6つのエアバッグを備える。車体の大きさは全長が3,995ミリ、全幅が1,783ミリ、全高が1,619ミリ。 シュコダのクラウス・ツェルマー最高経営責任者(CEO)は発表資料を通じ、「インドは自動車販売台数で世界3位に位置し、当社のグローバル戦略の鍵を握る。SUVはインドの新車販売台数の5割を占める。カイラック発売を通じ、急成長するSUV分野で新規顧客を獲得したい」とコメントした。 シュコダは今回の車種開発に当たり、車名の公募を実施。「クリスタル」を意味するサンスクリット語などに由来する「カイラック」に決まった。シュコダはカイラック投入を機に、2026年までにインド市場での年間販売10万台を目指す。 シュコダは、ドイツの自動車製造フォルクスワーゲン(VW)グループの1社。