「あなたは腐ったみかん」暴言吐き退職を強要 追手門学院を職員が訴えた裁判 和解成立も心の傷は消えない
関西テレビ
追手門学院の研修で、「腐ったみかん」などと暴言を吐かれ、退職を強要されたとして、職員らが復職などを求めた裁判で、和解が成立しました。 【原告】「被害を受けた側からしか、発信したり、変えていったりできないこともあると思う」 会見を開いたのは、うつ病などで休職を余儀なくされた、追手門学院の職員などです。 訴えによると、8年前、追手門学院の職員研修で、退職を強要するような発言を受けた職員3人が、うつ病などで休職。 その後、労災認定されています。 研修を録音した音声には、人格を否定するような発言も… 「あなたのように腐ったみかんを、追手門の中においとくわけにはいかない」 職員たちは、休職期間を終えると退職扱いにされたとして、学院などに、損害賠償や復職を求める裁判を起こしました。 学院側は、去年、3人の復職については「認諾」手続を取るも、損害賠償については争う姿勢を見せていました。 しかし一転… 11月6日、学院側が、あわせておよそ9200万円の解決金を支払い、謝罪することで合意。 また、退職を選択した2人を除く、1人が復職をするなどの内容で、大阪地裁で和解が成立しました。 しかし、今もうつ病の治療は続いていて、生活にも影響が出ています。 【原告A氏】「喜怒哀楽がかなり減った。ダメージがなかなか払しょくできない」 【原告B氏】「学院のあった茨木は、電車でも降りられません。通過する時や電車が止まるときも気が重くなる」 学院側は「引き続き再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
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