新紙幣発行で変わる〝お金〟「タンス預金狙い説」は疑問 ATMの縮小や自販機などのキャッシュレス化がさらに加速
なぜ日本で現金決済が多いかというと「習慣化しているから」にほかならないが、その本質的理由は高額紙幣が信頼され、使用されてきたからだ。
世界では高額紙幣は偽造などの問題であてにならないとして、それがキャッシュレス化の原動力になっている側面もある。
日本でも新紙幣発行といいつつ、徐々に発券量を少なくしていくのではないか。
政府は、今回の新紙幣に程よくコストをかけて、紙幣、特に高額紙幣を徐々にフェードアウトさせていくという意図があるのかもしれない。
なお、新紙幣は当面、経済活動への影響は基本的に中立だが、最後の本格的紙幣になるかもしれない。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)