キャデラック、ラグジュアリーSUV「XT4」刷新 内外装に次世代ブランドデザイン導入
■ 「XT4」がマイチェン キャデラック(ゼネラルモーターズ・ジャパン)は12月3日、キャデラックの次世代ブランドデザインを導入した新型「XT4」を発売した。スポーツの1グレードのみで価格は790万円。デリバリー開始は2025年初旬予定。 【画像】刷新されたキャデラックの戦略的モデル「XT4」 XT4はキャデラックの戦略的モデルとして、2021年に日本へ導入されたコンパクトSUVモデル。今回マイチェンでは、キャデラックの最新デザインランゲージをエクステリアとインテリアに採用し、エクステリアはフロントとリアの意匠を刷新。 フロントはボディ両端に縦型に配置したLEDヘッドライトと、フロントグリル上部に水平に配置したウィンカーランプにより、ワイド&ローのシルエットを強調。また、グロスブラックスポーツメッシュのグリルには、キャデラッククレストが輝き、重厚かつスポーティで存在感あふれるたたずまいを演出した。 リアはリフレクターとバンパーを縦型に変更し、視認性を向上させつつも、より安定感を増したデザインへと進化。アスリートのような引き締まったボディを強調しながら、高級感とスポーティな走りをイメージさせる新デザインの20インチダイヤモンドカットアルミホイールも採用した。 精密に仕上げられたボディラインは、空気抵抗の低減と静粛性を高め、エアロダイナミクスを向上。フロントグリルにはアクティブグリルシャッターを搭載し、必要に応じて閉じることで空力特性の最適化を実現。リアバンパー下部は、空気の流れをスムーズに導くディフューザー形状を採用し、ツインエグゾーストも一体化させている。 ■ インテリアにもキャデラックの新デザイン言語を採用 インテリアにも新しいキャデラックのデザイン言語を採用。新素材のメタルインサートや高品質なレザートリム、リアルカーボンを採用したドアトリムなど“本物の素材を使う”キャデラックの伝統を継承。ジェットブラックの内装には、ブルーステッチのアクセントを施し、上質かつスポーティな空間を創出した。 ロングホイールベースの緻密なパッケージングで、快適な乗り心地を提供するとともに、クラストップレベルの後席レッグルームや、ラゲッジスペースは通常時637L、リアシートの背もたれを倒せば最大1384Lまで拡大可能。 ラグジュアリーなインパネには、湾曲したデザインと視認性に優れた9K解像度の「33インチアドバンストカラーLEDディスプレイ」を装備し、スマートなドライビングをサポートするほか、歴史と伝統のある音響・録音システムメーカーAKGが手がける「AKG 14スピーカーオーディオシステム」を搭載し、極上の音響空間と快適で上質なドライブを実現する。 ■ パフォーマンスと高効率を両立したスポーティな走行性能 パワートレーンは、230PSを誇る直列4気筒2.0リッター直噴ターボエンジンを搭載。ツインスクロールターボチャージャーにより、低回転域から鋭いレスポンスを発揮する一方、低負荷時には4気筒のうち2気筒を休止する「アクティブ・フューエル・マネジメント・システム」によって燃費効率を向上。さらに、9速ATの滑らかでシームレスなギアチェンジが、俊敏な加速と高速巡航時の低燃費を両立させた。 また、卓越したパフォーマンスと高効率のため、ツインクラッチAWDシステムを標準装備。左右後輪間の駆動トルクも最適に制御するトルクベクタリング機能により、精密なハンドリングを実現。4つの走行モードから選択可能なドライブモードセレクターや、減衰力可変のアクティブスポーツサスペンションが、確実で俊敏かつしなやかな走行性能を発揮する。 ■ ドライバーに寄り添った安全機能と運転支援システムを完備 新型XT4は、先進的な安全装備とより安心感を与えてくれる運転支援システムも標準装備。エマージェンシーブレーキシステムは、カメラやセンサーを用いて検出された車両や歩行者との衝突リスクを回避または軽減するため、自動的にブレーキをかけるなど、緊急時にドライバーの操作をサポート。 また、アクティブセーフティを強化するリアカメラミラーは、通常のルームミラーとして使用できるだけでなく、デジタルミラーに切り替えることで、広角な後方映像の表示も可能。角度調整やズーム機能を駆使し、視界や視認性を高めて、より安全な運転環境をドライバーに提供する。 キャデラック新型「XT4」概要 グレード:スポーツ ハンドル:左 ボディサイズ:4605×1875×1625mm(全長×全幅×全高) ホイールベース:2775mm 車両重量:1760kg 乗車定員:5名 エンジン種類:水冷4サイクル直列4気筒 エンジン型式:LSY 総排気量:1997cc 最高出力:169kW(230PS)/5000rpm 最大トルク:350Nm/1500-4000rpm 駆動方式:全輪駆動 (選択式) トランスミッション:9速AT
Car Watch,編集部:塩谷公邦