“世紀のカップル”ジョン・レノン&オノ・ヨーコ、実の息子(49)だけが知る2人の裏話「父はいつも母に心を奪われていた」
アイコニックなカップルとして世界中の注目を集めた、ビートルズのジョン・レノンとオノ・ヨーコ。先日、1973年のジョン・レノンのソロアルバム『マインド・ゲームス』のボックスセットをプロデュースした息子のショーン・オノ・レノン(49歳)が、同アルバムは“別れのアルバム”ではなく、オノ・ヨーコへの愛が込められていると語った。 【写真】“世紀のカップル”ジョン・レノン&オノ・ヨーコの姿:息子と一緒に写る「貴重すぎる」3ショットも
さまざまなプレッシャーから別居を選択
1969年3月20日、ジブラルタルで結婚したジョン・レノンとオノ・ヨーコ。二人はともに“ラブ&ピース”を訴え続け、オランダ・アムステルダムのホテルで7日間にわたって行った世界平和のためのパフォーマンス 「ベッド・イン」は、世界中のメディアや人々を惹きつけた。 『PEOPLE』によると、70年代初頭に世界に平和をもたらそうと努力した結果、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの私生活は大混乱に陥ったという。反戦姿勢を公にしていた二人は、リチャード・ニクソン大統領を敵に回すこととなり、どんな手段を使ってでも彼らを国外に追い出そうとニクソン大統領は執念深く権力を濫用。そして1973年の夏、ジョン・レノンのソロアルバム『マインド・ゲームス』の制作に取りかかるため、ニューヨークのスタジオに入った頃、嫌がらせはピークに達した。 FBIからの尾行や盗聴されたりなど、この頃のプレッシャーは二人の関係に負担をかけ、1973年秋には“失われた週末”と呼ばれる18カ月間の別居をすることに--。
別れではなく、オノ・ヨーコへの愛を表現したアルバム
このようなタイミングから、多くのファンは『マインド・ゲームス』を“別れのアルバム”と見なしているというが、二人のひとり息子であるショーン・オノ・レノンはそうは思っていないよう。 その証拠として、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真をコラージュした『マインド・ゲームス』のジャケットを挙げ、「母(という存在)は遠くにある巨大な山で、父はどこまでも後退していく小さな男」と説明。ショーンにとってこのコラージュは、ジョン・レノンがオノ・ヨーコの影響力をどう捉えていたかを要約した自画像だといい、「彼の人生と芸術のすべては、母との関係に注ぎ込まれていた」と語った。 さらに、亡き夫の音楽と人生そのものにオノ・ヨーコが与えた影響についても自身の考えを明らかにした。 「このアルバムは全部、母のことを歌っていて、ほとんどが母についてのラブソングなんだ。父は『ジョンとヨーコ』はひとつの言葉だと世界に宣言した。父はいつも母に心を奪われていたんだと思う。母に恋をしていたからね。二人には伝説に残るほどの愛があり、このアルバムにはその愛が込められていると思うんだ」 ショーンは2024年7月12日に、同アルバムのボックスセットをリリース。ジョン・レノンの息子として、父の音楽に注目を集めることに対する想いを『The Sunday Times』にこう語っている。 「父のソロ活動を特徴づけていることのひとつは、父が書く歌詞がいかにパーソナルなものになったかということ。日記のようなもので、父の音楽に注目してもらうことが私の使命なんだ。父に対してだけでなく、世界に対する義務でもある」 「今の世界では、私が想像もしなかったような多くのことが忘れられている。この音楽がそうなってしまうのはごめんだ。私にとってあまりにも大きな意味が、この音楽にはあるのだから」
Harper's BAZAAR JP