頭の中のモヤモヤを解消したい…あえて考えを捨てて効率化する「ブレイン・ダンプ」のメリット
朝起きた時に、これからはじまる一日が本当に忙しくなりそうで、たちまち恐怖に襲われてしまったことはないでしょうか? これは惨めな朝の迎え方だと言わざるを得ないでしょう。 これでは、ポジティブな一日にするための準備などできません。 しかし、簡単に軌道修正を行って、一日のタスクをモチベーションに転化させる方法があります。それが「ブレイン・ダンプ」と呼ばれる方法。これを朝に行うことで一日の生産性が高まります。
ブレイン・ダンプとは?
ブレイン・ダンプはブレインストームと似ていますが、頭の中に入っていることをダンプする(捨てる)という点が異なります。ブレイン・ダンプでは、ノートや手帳、デジタル・ドキュメントがダンプ先になります。 伝統があり信頼のおける辞書、メリアム・ウエブスターでは、ブレイン・ダンプを「自分の考え方やアイデアを包括的、かつ無批判に表現、記録する行為またはその過程」と定義しています。 生産性向上を目的とする場合、「無批判に」という点が重要です。その日に行う必要がある項目を順にただ書き出す、あるいはタイプするだけです。分類したり、優先順位を付けしたりはしません。それは後でよいのです。 つまり、ブレイン・ダンプでは「仕事で大きなプロジェクトを完了させる」から「犬をグルーマーに連れて行く」や「子どもの誕生日ケーキの材料を買う」まで、なにを含めてもかまいません。 これからの数日間に予定されている項目はなんでも書き留めてください。今日、心に重くのしかかっていることでもかまいません。
ブレイン・ダンプの目的
私の場合は、生活のあらゆる面でその週にやらなければならないことをまとめて洗い出しましたが、今日または明日の項目だけを洗い出すのが理想的です。 たとえば、記事のアイデアリストをつくり終える(仕事)、共有スプレッドシートに追記する(仕事)、誕生日パーティの招待状を送る(個人)、キャンセル待ちしているクラスを確認する(学校)、まつ毛を整える(個人)、洗濯物をクリーニングに出す(個人)、コンピュータをショップに送る(仕事、個人、および学校)など。 もっとさまざまなものがあるはずですが、これでおわかりいただけると思います。 ブレイン・ダンプの目的は、どれくらいのタスクがあるのか理解し、そういったタスクを全て記憶しておかなければならないという重荷が脳から取り除かれるのを感じることです。 ここまで行っただけでは、やらなければならないことやTo-doが乱雑にリストされているだけですが、すべてを書き出しておくだけでも、なんども振り返って考え直す必要がなくなります。 でも、ここで終わりではありません。