村杉蝉之介「有罪判決」で大人計画への影響 今夏上演される松尾スズキの代表作はどうなる
3月27日、麻薬特例法違反などの罪に問われた俳優・村杉蝉之介(58)に懲役10月、執行猶予3年の判決が言い渡された。今年7月9日に幕を開ける舞台「ふくすけ 2024-歌舞伎町黙示録」の当初のキャストには村杉の名前も入っていたという。 【写真】この顔見たことある!「あまちゃん」で“クセ強”キャラを演じた村杉蝉之介 ***
朝ドラ「あまちゃん」(NHK)で演じたアイドルオタクのカメラ小僧など、クセの強い役柄で知られる村杉が麻薬特例法違反の疑いで逮捕されたのは昨年12月のことだった。 デイリー新潮は「『都内に買った1億円の自宅はどうなるのか』…俳優『村杉蝉之介』逮捕にショックを受けている人々」(23年12月15日配信)で、今後は所属劇団の舞台を中心に活動していくのではないかと報じた。 ところが、3月12日の初公判で今後の活動について問われた村杉は、こう答えたのだ。 「人前に立てるとは思っていない。役者に戻ろうとは考えていません」 判決後には、彼の所属事務所でもある大人計画が、村杉が俳優活動を中止すること、更正に向けての生活をサポートしていくことを発表した。味のある役者だけに残念だ。劇場関係者は言う。 「この夏、12年ぶりに上演される『ふくすけ2024―歌舞伎町黙示録―』には、当初、村杉の名前もキャストに入っていました。彼は過去2回の公演に出演していましたからね」 劇団「大人計画」を主宰する劇作家で演出家の松尾スズキが脚本・演出に加え出演もする「ふくすけ」は1991年に初演、98年に再演、2012年に再々演されている。 「松尾さんの代表作とも言える作品です。薬物被害や新興宗教といった裏社会が描かれ、ちょっと口にするのもはばかれるようなセリフが続出します。松尾さんの弟子とも言える大人計画の宮藤官九郎さん脚本のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS)がコンプライアンスの緩かった昭和の時代を描いて話題となっていますが、それどころではない危険性をはらんだ作品です」