【速報】国立循環器病研究センター 病理解剖で70代男性の遺体を取り違え 安置されていた別患者を誤って解剖し謝罪
国立循環器病研究センターは、病理解剖において、遺体の取り違えがあったと発表しました。 国立循環器病研究センターによりますと、センターに入院し心筋梗塞で亡くなった70代男性患者の遺体について、遺族が同意し、病理解剖を行う予定だったということですが、実際には安置されていた別の70代男性の患者の遺体を病理解剖したということです。この男性も心筋梗塞で亡くなっていました。 解剖を開始した後に、生前の手術痕と明らかに異なる所見があったために、取り違えが発覚したということです。 センターは取り違えに気づいた時点で、解剖予定でなかった患者の遺族に連絡を取り謝罪しました。 取り違えの原因についてセンターは、遺体を解剖室へ移動させる際、病理医、臨床医、検査技師による患者の確認が行われていなかったということです。また、通常、病理解剖を行う遺体が安置されている部屋に遺体が安置されていたことから、解剖予定の遺体であると思い込んでしまったともしています。 さらに、解剖に携わる関係者が通常、病理解剖用として使用する遺体が安置されている部屋には解剖対象ではない遺体が一時保管される点を認識していなかったことも一因としています。 国立循環器病研究センターは「遺体を傷つけ、またご遺族にご心労をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」としています。