知る人ぞ知るお土産屋さんの「真珠コーナー」をレポート
3時間を見込んで時間を調整したけど足りないかもしれない…。5万円分は買うだろうと思って札束握りしめてきたけど足りないかもしれない…。まあでも、そういう場合のためにわざわざ1泊するのだから、足りなかったらまた明日来よう!ということで、どうにかうろたえずに見進めました。魚や海がモチーフのグッズや、貝殻で作ったアクセサリー、インテリアグッズなどを、次から次へとカゴに詰め込んでいきます。意外にも、魚や海とは関係のないモチーフのガラス製品や、ジュエリーボックス、鳥・恐竜グッズなどもあり、特に水族館関連という縛りはない様子。新しい商品もあれば、おそらくデッドストックのレトロなものもあり、前述の通り、ルーツやストーリーを想像するのがとにかく楽しかった!脳内麻薬物質が分泌しまくって、あの日ほど自分がおかしくなっているのがわかった日はありません。
そんな私をなだめるかのように、店主さんが声をかけてくれ、お店の歴史や商品の豆知識を話してくれました。私のように遠方から爆買いしに来たり、アートやアクセサリー制作のパーツ用に買い物に来る人もいるそう。希少な貝や化石、真珠や珊瑚、鉱石まであり、もはやお土産屋さんというよりは博物館。響く人にはとことん響きます。そんなこんなでしっかり3時間かけて見終わりいざお会計!5万円で足りるかとヒヤヒヤしたけどPayPayマークもあるし大丈夫か。結果、予算の半額の2万5千円でした!(こういうところに来ると値段を見ないで買う癖があります)
店主さんたちに感謝を伝え、お店を出ると幸い雨は止んでいました。めちゃめちゃ重たい紙袋を持ち、またまたローカル線を乗り継いで富山駅近くのホテルへ。夜は富山名物ブラックラーメンを、翌日は朝から新鮮なお寿司をいただきました。帰宅後、興奮を抑えつつインスタに写真をあげると大反響!特に、やはりデザイナーやクリエイターからの問い合わせが多数。相当なインスピレーションになることは間違いありませんものね。私自身、曲がりなりにもお店をやっていて、良い店とはなにか、セレクションとはなにか、接客とはどうあるべきか、日々試行錯誤しています。真珠コーナーとは店の形態や客層など、何から何まで違いますが、独自のテイストを貫く“店”の大先輩に頭が下がる思いです。私の人生のあらゆる買い物体験のなかで、最も尊いものでした。ほんと、絶対後悔させないからみんな行ってよね! ------------------ 真珠コーナー 住所_富山県魚津市三ケ1390 ------------------ 金山木子(かなやま・ここ)>>セレクト・ヴィンテージショップ「Esmeralda Serviced Department」ディレクター。2017年にオンラインショップとしてスタートし、2022年、富ヶ谷に実店舗をオープン。 ------------------ Text_Coco Kanayama Edit_Minori Kitamura
GINZA